全日本空輸(以下ANA)は3月30日の羽田空港発着枠拡大に伴い、国際線ネットワークを現在の10路線13便から17路線23便に大幅に拡大する。
羽田就航では最大のネットワークに
17路線23便は、羽田に就航する航空会社の中で最大の国際線ネットワークとなる。また、昼間時間帯の運航を開始するフランクフルト・ミュンヘン・バンクーバー・シンガポール・バンコクは、ANAが提携する航空会社の主要なハブ空港であり、各社の路線網を利用することで欧州・カナダ・東南アジア全域への渡航が可能となる。
また、ANAは国内線においても37路線(コードシェア運航を含むと41路線)と羽田で最大のネットワークを持っている。国際線の拡大後は全国各地から羽田を経由することにより、海外への渡航の利便性がアップ。海外から日本に訪れる利用者も、羽田を経由することにより国内各地にアクセスしやすくなる。
「ANA乗り継ぎ専用バス」で利便性向上
発着枠拡大に伴い、3月30日より「ANA乗り継ぎ専用バス(仮称)」の運行を開始する。現在、羽田空港における国際線と国内線の乗り継ぎでは一旦ターミナルの外に出る必要があるが、同バス運行後はターミナルの外を自身で移動することなく、簡単に乗り継ぎができるようになる。利用可能時間はANAの国際線が運行する時間帯で、運行は10~15分間隔。
また、「国内線乗り継ぎ手荷物専用カウンター」を新設する。海外の出発空港で国内の最終目的地までの手荷物預かりを含む搭乗手続きを済ませた場合、羽田空港での乗り継ぎ時に手荷物専用カウンターを利用することにより、今までよりもスムーズに乗り継ぎができるようになる。
深夜便利用者も使えるレストラン
ANA SUITE LOUNGE内には、深夜便の利用者を対象にしたレストラン"DINING h"がオープンする。従来のビュッフェ形式での食事に加え、限定の和食・洋食のフルコースメニューを提供。時間は19時30分~翌0時30分。また、機内で好評の"ザ・コノシュアーズ"がプロデュースするコラボレーションメニューも、ラウンジでも販売する。
ANA SUITE LOUNGEとANA LOUNGEは、フロアを大幅に拡張。座席数は現在の約2.5倍、シャワー台数は倍以上に増設する。国際線ターミナルが拡張されるエリアにも、ANA SUITE LOUNGEとANA LOUNGEを新設するため、出発する搭乗口に応じてラウンジを使うことができる。