新生銀行は12日、日本政策金融公庫(以下日本公庫)が取引先の中小企業に対して実施する、既存債務の株式化を図るデット・エクイティ・スワップ(以下DES)による事業再生支援案件に参加したと発表した。
同件は、中小企業再生支援協議会の支援を受けて事業再生に取り組んでいる、物流事業を営む中小企業に対して、日本公庫が、中小企業再生ファンドを運営するルネッサンスキャピタル(以下ルネッサンスファンド)や同行と協調支援を行ったもので、日本公庫は債権放棄やDESの実施により同社の資本を強化、同行は存続会社に対する2億5千万円の新規融資を実行し、同社の早期事業再生を金融面から支援したとしている。
同行では、第二次中期経営計画における法人向け業務戦略の一環として、創業支援・企業再生支援を重点分野の一つと定め、企業再生ビジネスへの取り組みを強化しているという。今後も、日本公庫や中小企業再生支援協議会、地域金融機関などとの協調機会の拡大を図りながら、ファイナンス業務やアドバイザリー業務を通じて、中堅・中小企業支援を積極的に展開していくとしている。