説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「テザリングでこれだけはやめておけ、という使い方はなんですか?」という質問に答えます。
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外出先でパソコンを使うとき、Wi-Fiオンリーのタブレットを使うとき、iPhoneの「テザリング」が活躍します。3G/LTE回線の状態にもよりますが、基地局から近いときには直接Wi-Fiアクセスポイントに接続するより高速にインターネットに接続できます。
そんなテザリングですが、つい使いすぎてしまうことも。ソフトバンクとau/KDDI、NTTドコモの3社はいずれも、パケット通信量が7ギガバイト/月を超えるタイミングで帯域制限をかけてきますから、7GBを超えない範囲で活用しなければ不便を強いられることになります。
7GBに達しないためのコツはいろいろありますが、大容量コンテンツの代表的存在といえる「動画を見ない」ことが特に知られています。確かに有効な方法ですが、途中で動画をスムーズに視聴できなくなったからといって、それほどダメージはありません。
避けるべきは、パソコンやタブレット、ゲーム機などの「システムアップデート」でしょう。システムアップデータは数百メガバイトにおよぶことも珍しくなく、しかもいちど処理が始まると停止できません。もし、システムアップデータをダウンロードしている途中で帯域制限を受けると……そう、128キロビット/秒という速度に切り替わり、完了まで待ち続けなければならないかもしれないのです。
だからといって強制的に終了することは厳禁です。システムアップデートに失敗して起動不能となったデバイスの話は、珍しいことではありません。自宅にインターネット接続環境がないのでどうしても、という場合は7ギガバイトをフルに使える月初にアップデートすることを強くお勧めします。