日本銀行は12日、2014年2月の国内企業物価指数(速報値、2010年=100)を発表した。それによると、2月の国内企業物価指数は前年同月比1.8%上昇の102.8と、11カ月連続で前年を上回ったものの、伸び率は前月から0.7ポイント縮小した。また、前月比では0.2%減と、4カ月ぶりにマイナスとなった。

業種別の前年同月比を見ると、全23業種のうち、16業種で上昇、7業種で低下。上昇した業種は、製材・木製品が12.6%増、石油・石炭製品と鉄鋼が同率の5.8%増、電力・都市ガス・水道が11.9%増、スクラップ類が7.6%増などとなった。

一方、低下した業種は、非鉄金属が0.2%減、業務用機器が0.8%減、電子部品・デバイスが2.9%減、情報通信機器が3.7%減などとなった。

国内企業物価(出典:日本銀行Webサイト)

前月比で指数の低下に寄与した主な品目は、石油・石炭製品(軽油、液化石油ガス、ガソリンなど)、スクラップ類(鉄くず)、非鉄金属(銅地金、銅裸線など)、電子部品・デバイス(モス型ロジック集積回路など)となった。

輸出物価指数は、契約通貨ベースでは前月比0.2%減、前年同月比2.6%減の98.9、円ベースでは前月比1.3%減、前年同月比3.1%増の109.2。輸入物価指数は、契約通貨ベースでは前月比0.4%減、前年同月比0.8%減の113.9、円ベースでは前月比1.8%減、前年同月比6.3%増の127.8となった。