アイドルグループAKB48と姉妹グループのSKE48、NMB48、HKT48のメンバーが11日、東日本大震災で被災した東北3県3カ所を訪問し、震災が起こった14時46分には、メンバーがそれぞれの場所で黙とうを行い、犠牲にあった人々に哀悼の意を表した。

宮城県石巻市の石巻市総合体育館を訪れた大島優子(中央)

岩手・宮城・福島の東北3県3カ所に計46人のメンバーが訪問。黙とうし、哀悼の意を表した後、17時からは、各地ともライブを実施した。峯岸みなみは、震災から3カ月後の2011年6月に、高橋みなみ、渡辺麻友らと初めて訪問した岩手県宮古市の会場「グリーンピア三陸みやこ」を訪れ、当時小さな女の子に花をプレゼントされ逆に勇気づけられたというエピソードを披露。石巻市には、メンバーとしては最後の被災地訪問となる大島優子たちが訪問し、大島が「皆さん、とってもパワフル!」と驚くほど、メンバーだけでなく皆様も一緒にダンスをするなど、会場は大きな盛り上がりを見せた。南相馬市には、横山由依や指原莉乃らが訪問。直前まで緊張していたメンバーもいましたが、笑顔で待っていてくださった皆様のおかげでメンバーも自然と笑顔が溢れた。

一方、全国の各劇場では、「東日本大震災復興支援特別公演~誰かのためにプロジェクト2014~」を実施。劇場公演の開演時間となる18時には、7会場(訪問地3会場・劇場4カ所)を中継で結び、AKB48グループ266人が「掌が語ること」を歌い上げた。

宮城県仙台市出身で実家が被災したメンバーの岩田華怜とともに被災地を訪問した大島は「自分の故郷がなくなってしまうことの恐ろしさを同じAKB48メンバーが体感したんだということ、そして、隣で泣いている彼女の姿をみて、その悲しさに胸が痛みました」と感想を。「でも、こういうライブを通じて皆さんに笑顔と元気をたくさん届けることができて、そして、とにかく楽しんでもらうこと、心を弾ませてときめいてもらえることが、私たちができる一番のことなんだと今日は改めて実感しました。私自身、AKB48を卒業した後も、何らかの形で自分なりに被災地の皆さんを応援する活動は続けて行きたいと思っています」と宣言した。

岩田も「もう3年経ったんだなというのを本当に感じました。私は、3年前の今日、小学六年生で、まだAKB48の研究生のオーディションを受け、夢を追いかけている最中でした。そんな時に地震があって、すごく不安でしたし悩みましたが、でもやはりふるさとのために、自分に何ができるのかを考えた時に、やっぱりAKB48に入りたいと思い、決意をして、それからもう3年が経ちました」と振り返り、「ふるさとの人たちはいつでもあたたかく迎え入れてくれるので、そういうホームがあるというのが私にとっての支えだなと本当に思います」と前向きに語った。