多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、「Androidのタブレットも、OSはスマートフォンのものと同じ?」という質問に答えます。

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2014年現在販売されているAndroid OS搭載の端末は、スマートフォンもタブレットも同じバージョン4系列(Android 4.x)です。Androidはデバイスメーカーによるカスタマイズが可能ですから、製品として登場するまでになんらかの変更が加えられることが多く、ハードウェアが違えばまったく同じシステム構成とはなりませんが、OSとしての基礎部分はスマートフォンとタブレットで共通です。

両者の最大の相違点は、画面の大きさです。Android OSのバージョンが同じであれば、スマートフォンとタブレットの別なくアプリは動作しますが、タブレットのほうが画面サイズ/画素数は大きく、画面に表示する内容も増えます。

そのため、アプリにはスマートフォンとタブレットのどちらで実行されているかを判定し、画面の大きさに応じて表示内容を変えるなどの「最適化」が求められます。実際、スマートフォンとタブレットで挙動が異なるアプリは多数存在します。機能はまったく同じなのにスマートフォン版とタブレット版が分かれているアプリは、画面サイズに応じた臨機応変な対応が難しいなどの理由があるのでしょう。

なお、スマートフォン向けAndroidがバージョン2系列(Android 2.x)だった頃には、タブレット向けAndroidとしてバージョン3系列が用意されていました。OSのメジャーバージョンが1つ違うわけですから、機能的にも異なる部分があり、そのときはスマートフォンとタブレットでOSは分かれていたとも言えます。

Androidスマートフォン/タブレットのOSの基礎部分は共通で、アプリの互換性もありますが、画面サイズの違いを補う処理(最適化)が必要です

(記事提供: AndroWire編集部)