Googleは11日、3年前の2011年3月11日に発生した東日本大震災について、被災地の現在や震災直後の状況をストリートビューでたどる特設サイト「3月11日。あの日から3年。」を公開した。
同社では、東北の被災風景や復興に至る変化をストリートビューで記録してきたとし、「その中で多くの笑顔に勇気づけられた3年間」として、特設サイトを開設。特設サイトでは、震災前・震災後に記録されたストリートビューを中心に、従来展開してきた「震災遺構デジタルアーカイブプロジェクト」や「復興 ‐ イノベーション東北 ‐」など、震災に関する同社のプロジェクトがまとめられている。
「震災前、震災直後、そして2013年の被災地」と題したコーナーでは、宮城県本吉郡南三陸町にあった公立志津川病院の跡地など、被災地域の「震災前」「震災直後」「現在」のストリートビューを閲覧できる。
また、被災した施設の外観や構内をストリートビューで保存する「震災遺構デジタルアーカイブプロジェクト」のコーナーでは、津波で全壊した陸前高田市役所旧庁舎や仙台市交通局岡田出張所、岩手県宮古市 たろう観光ホテルなどの震災時の様子を閲覧できる。
このほか、インターネットを通じた被災地への支援プラットフォーム「復興 ‐ イノベーション東北 ‐」、原発事故で警戒区域に指定されていた福島県浪江町のストリートビュー(2013年2月当時)を閲覧できる「福島県浪江町の今」、被災地に関わる人達の笑顔の写真を集めた「みんなの笑顔」、被災地の桜の写真を集めた「もうすぐ、春」などのコーナーが設定されている。
Googleは、「復興が必要とされなくなる日が一日も早く来ることを願い、4 年目も東北支援を続けていきます」と、同社のSNS「Google+」に投稿している。