NVIDIAは8日、秋葉原のドスパラパーツ館にて「NVIDIA×Palitプレゼンツ 新製品 GeForce GTX 750 / 750Ti & TITAN Black 発売記念イベント」を開催した。前半はNVIDIAのchannel marketing & sales managerの高橋一則氏が最新GPU「Maxwell」(開発コード名)について解説を行い、後半はテクニカルライターの高橋敏也氏がPalit製品のラインナップと特徴の説明を行った。

今回のイベントの出演者は両方とも「高橋さん」なのでMCは「一則さん」と紹介。「一則さんとは普段言われないなぁ」とややテレながらMaxwellに関しての解説をおこなった。

NVIDIAのプレゼンターとしてはお馴染みの高橋一則氏

Maxwellに関してはすでにレビュー記事などでお伝えしているが、Kepler世代よりさらに電力当たりのパフォーマンス向上に力を入れた製品となっている。第1弾としてミドルレンジのGeForce 750 TiとGeForce 750を投入するが、どちらもリファレンス仕様では電源ピンが不要となっていることにも注目したいところだ。

■「GeForce 750 Ti」のレビュー記事はこちら
【レビュー】GeForce GTX 750 TiとRadeon R7 265を試す - 最新2大ミドルレンジGPUのパフォーマンスを検証

GeForce 750 Tiは消費電力が60Wで6ピン電源すら不要というメリットを前面に押し出した説明があった。上は省スペースPCでも利用できるという説明で、下はメーカー製PCでもGeForce 750を入れることができるというもの

後半の「敏也さん」は今回のイベント提供となるPalit社のGeForce GTX 750 / 750Ti製品の紹介だ。Palitはオーバークロック仕様の3製品をリリースしている。

こちらも秋葉原のイベントではお馴染みの高橋敏也氏。コスチュームもいつも通りだが、今回は武装が多めだった

「本気のゲームを驚くべき価格で」のキャッチが妙にハマっていた

敏也さんのおすすめとなるのは上位製品となるGeForce GTX 750Ti StormX DUAL OC editionで、オーバークロックモデルでデュアルファンのモデルだ。

750にしては少々カード長があるのでケースによっては搭載できない場合もありそうだが、冷えるデュアルファンのStormX DUALを採用した上位モデル

スペック表とドスパラでの価格。こちらはコアクロックを1202MHz、メモリを6008MHzとオーバークロックしている

GeForce 750 Tiを採用した製品にはシングルファンのGeForce GTX 750Ti StormX OC editionもあるが、前者がドスパラ販売価格17,980円に対し、後者は16,980円と1000円差。それでしっかり静かに冷えるデュアルファン、それも低回転から風量が得られるターボファンブレードを採用しているというのが理由だ。

こちらはコアクロック1085MHz、メモリ2750MHzと上位モデルと比較して抑え目なスペック。「価格差が1,000円なら上位モデル」と"敏也さん"

最後が3製品の中ではエントリー向けとなるGeForce GTX 750 StormX OC editionで、こちらは13,980円となっている。

こちらは750を採用の下位モデル。750 Tiと750の消費電力の差があまりない割にはスペック的な差があるので、3製品から選ぶならやはり上位モデルか?

Palit製品の特長。コンデンサやMOS FET、チョークに高品位パーツを使っているのと、ターボファンが魅力という。ユーティリティも5種類のユーザープロファイルが選択できる

そしてドスパラ調べのベンチマーク結果と消費電力、温度データの比較グラフが示された。デュアルファンの効果でGeForce GTX 750Ti StormX DUAL OC editionはシングルファン製品よりも温度が低いことを示すと「一則さん」がNVIDIAのGPU Boost 2.0は温度に余裕がある範囲でクロックアップするので、その意味でもStormX DUALはおススメだと発言していた。

敏也さんが行ったテストではないが、旧製品を超えるパフォーマンスが6pin電源なしで実現できることをアピール

アイドル時は同じようなものだが、負荷をかけた時の消費電力が少ないMaxwellの特徴が出ている

GPU Boost 2.0を効かせるためには、冷却能力がある方が有利とStormX DUALの差をここでも強調していた

こちらはじゃんけん大会の商品。上位製品が景品で提供された