映画『パズル』の初日舞台あいさつが8日、都内で行われ、キャストの夏帆、野村周平、高橋和也、大和田獏と内藤瑛亮監督が出席した。

映画『パズル』の初日舞台あいさつに出席した夏帆

山田悠介の同名小説(角川書店刊)が原作の本作は、心に深い闇を抱える少女とそれに共鳴した少年の破滅的な物語。とある高校で生徒の中村(夏帆)が屋上から飛び降りた1ヵ月後、奇怪なマスクをつけた集団が高校を占拠する。一命をとりとめた中村は、同級生の湯浅(野村)から謎の封筒を受け取り、想像を絶する光景を目にする――というストーリーで、映画は東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほか順次公開。

主演の夏帆は、「好き嫌いが分かれると思うけど、血みどろの私が見れるので、たくさんの人に観て欲しい」と自信を持ってアピール。劇中で、夏帆は血まみれになりながら踊り狂うなどの強烈なシーンに挑戦しているが、「血ノリまみれになる役に挑戦してみたかったので、スクリーンでお見せ出来てうれしい」と語り、「最後のたくさん返り血を浴びるシーンで、なかなかOKが出なくて……。こんなに返り血を浴びるとは思ってなかったけど、大満足です!」と満面の笑みを見せた。

また、狂気的な役を演じた野村は、「これを書いた人は頭狂ってるなぁと思った。演じるのは自分でも怖かったけど、結構楽しかったです」と撮影を振り返り、理事長役の大和田は「僕のことを大嫌いになったかもしれないけど、大和田獏のことは嫌いにならないで」と笑いを誘いつつ、「40年で作り上げたイメージを粉々にしたいと思ってチャレンジした」と心境を。そんなキャスト陣の言葉に、内藤監督は「フラダンスやシンクロで青春するのもあるけど、中村と湯浅は人殺しに青春を捧げただけ。爽やかな映画を撮ったつもりです」と胸を張った。