入学試験のシーズンが終わり、入試結果が発表される3月を迎えた。この春から高校生、大学生になるという方も多いことだろう。学生にとって、携帯キャリア選びは慎重にならざるを得ない。というのも短くて今後の数年間、人によっては社会人になった後も使い続けるキャリアをその時点で選ぶことになるからだ。
NTTドコモが提供する利用者向け会員サービス「ドコモプレミアクラブ」は、長期の利用者ほど多くの特典を得られるのが特長。2014年4月には内容が改定される。4月から施行される新プログラムを、本稿で改めておさらいしていこう。
ステージによりポイント付与率が上昇
ドコモプレミアクラブでは、「ドコモの継続利用期間」によってステージが決定される。5年未満のユーザーは「1stステージ」、5年以上だと「2ndステージ」、8年以上だと「3rdステージ」、10年以上だと「プレミアステージ」、15年以上だと「グランプレミアステージ」というように、継続利用期間によってステージを上がれる仕組みだ。ステージが上がると、利用金額1000円につき付与されるドコモポイントの付与率が上昇する。例えば、プレミアステージでは、1000円につき20ポイント(2%)のドコモポイントが付与される。
さらに指定のサービスに契約することで、+5ポイントを付与できる。指定のサービスとは、スマートフォン向けの「あんしんパック」または「おすすめパック」と「Myインフォメール」のこと。あんしんパックにはスマートフォンが故障した際に利用できるサービスも含まれている(後述参照)。どれもオーソドックスなサービスのため、特典を得られるユーザーは多いことだろう。
このほか、ドコモが提供する年会費無料のクレジットカード「DCMX」を契約することで、1st/2ndステージでは+5ポイント、3rdステージ以降では+20ポイントを付加できる(2015年4月以降は、3rdステージ以降でも+5ポイントになる予定)。また最上段には、ゴールドステージという特別なステージも設けられている。これは、「DCMX GOLD会員」に向けたステージだ。ゴールドステージでは、1000円ごとに100ポイントが付与される。
長期利用ユーザーはクーポンも充実
ドコモを10年以上利用しているユーザーおよびDCMX GOLDを契約中のユーザーには、飲食店やショッピングのクーポンに加えて、全国1500か所以上の施設を優待価格で利用できる「スペシャルクーポン」が提供される。「スペシャルクーポン」を利用することで「イオンシネマ」をはじめとした映画館や「富士急ハイランド」などの遊園地、「セントラルスポーツ」などのスポーツクラブまで、幅広い分野の施設を優待価格で利用可能になる。
さらに、ドコモを15年以上利用しているユーザーおよびDCMX GOLDを契約中のユーザーを対象に「プレミアムクーポン」を用意。日本航空での出発前に飲物サービスなどでゆっくり寛げる「JALのおもてなし空間」や「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」のドコモ専用ラウンジを利用できる、といった”プレミアムな特典”を毎月50,000名以上に提供する。
あんしんパックで「ケータイ補償サービス for iPhone」も
今春スマートフォンを新規契約するにあたり、ドコモのiPhone 5s/ iPhone 5cの購入を検討しているユーザーも多いことだろう。ドコモプレミアクラブにおけるドコモポイントの付与率が上がる指定のサービスに、あんしんパックが含まれていることは既述の通りだ。あんしんパックでは「ケータイ補償サービス for iPhone」が利用できる。
対象機種はiPhone 5s/ iPhone 5cで、月額料金はiPhone 5sの場合は630円、iPhone 5cの場合は525円となっている。サービス利用料金は7875円(利用できるのは1年間に2回まで)。補償範囲には、水濡れ・全損・紛失・盗難・破損・故障・購入から1年を超えた自然故障が含まれている。守備範囲が広いので心強い。突然のトラブルにも慌てることのないよう、同サービスには是非とも入っておきたいものだ。
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春の商戦期とあり、携帯電話各社では「学割」によるキャッシュバックを盛んに行っている。しかし、目先のキャッシュバックよりも長期で利用することを考えてキャリアを選んだ方が、ゆくゆくはユーザー自身の利益につながると言えるのではないだろうか。
(執筆:大石はるか)