AIU損害保険(以下AIU)は、がん患者の「生活の質」の維持・向上を支援する一環として、医療向けウィッグを提供しているアデランスと業務提携を行った。AIUが従来から提供している医療保険において、医療向けウィッグなどの実費が補償される特約に関連して、両社共同でセミナーなどの啓発活動を推進していくとしている。これに伴い、5日都内にて、両社の代表者による提携開始セレモニーを行った。
セレモニーは、アデランス代表取締役会長兼社長根本信男氏、代表取締役副社長石古茂氏、ならびにAIU小関誠CEO、片山敦執行役員出席のもと行われた。今後、両社はがんに関するセミナーを共催するなどしてがん患者が前向きな生活を送ることの支援を推進していくとしている。
AIUは、約1年前よりアデランスの医療向けウィッグ、ならびにAIUのメディカル総合保険(医療保険)にかかる事業において、両社で連携を図ることを検討してきたという。このたびの提携により、「生活の質」の向上にさらに寄与することが可能になったとしている。
AIUのメディカル総合保険(医療保険)では、がんと診断された際に一時金を支払う「ガン診断給付金(特定疾病診断給付金)」とは別に「回復支援費用補償特約」にて、治療終了後に必要となった療養・介護のための費用を補償する。抗がん剤治療による脱毛のための医療向けウィッグ購入費用も支払いの対象となるという。
一方アデランスは、業界最大の販売拠点数を有し、一部の病院内では医療向けウィッグもオーダーメイドできるサロンも展開しているため、入院中も対応することができるという。AIUがセミナーなどでアデランスの商品を紹介することで、経済的な安心も、心理的な安心も提供できるとしている。また、AIUの同特約では、乳房切除後の再建手術費用、退院後に療養・介護のために必要となった機器購入費用や住宅改造費なども支払いの対象になるため、闘病・治療の日々の生活をサポートするとしている。
なお、アデランスはAIUの保険商品を店舗にて直接あるいは代理販売する予定はない。
AIUは、顧客に選ばれ続ける保険会社を目指していくとしている。