4月4日公開の映画『大人ドロップ』の完成披露試写会が6日、東京・汐留のスペースFS汐留で行われ、池松壮亮、橋本愛、小林涼子、前野朋哉、飯塚健監督が出席した。
芥川賞ノミネート歴のある注目の作家、樋口直哉が描いた青春小説『大人ドロップ』を、映画監督・脚本家・演出家・小説家とマルチな才能を発揮している飯塚健監督によって実写映画化した本作。キャストには池松壮亮や橋本愛といった注目の若手俳優を揃え、高校を舞台に甘酸っぱい若者たちの青春を描く。
多くの観客が集まった完成披露試写会に、主演の池松らキャスト陣と飯塚健監督が登壇。主演の池松は「青春ものってもう無理かと思っていて、心が落ち着かないと思っていました。僕の青春はキラキラしてなかったし、痛いことがたくさんあって戻りたいとも思いません」としながらも、「脚本を読んで、キラキラした部分をすくったものではないことが凄く拠り所になり、これだったら今の自分でも行けると思いました」と充実した表情を見せた。池松が演じる浅井由が思いを寄せるクラスメートの杏役を演じた橋本は「監督の挑戦したいことや映したいものが写っていて、とてもうれしかったです。見てくれた方々が一瞬でいいのでどこかに引っ掛かってくれたら作った意味があると思います」とアピールした。
その橋本だが、演じた杏役との共通点を「杏ちゃんと似ているところを探してみたんですけど、手紙が好きというのが一緒でした。私は文通する相手がいるんですよ」と明かし、「痛かった青春時代のエピソードは?」という問いには「『セーラームーン』を見ていて、戦うことに憧れてました。授業中に不審者が来ないか期待していましたね。それを私一人でやっつける妄想をしていました。妄想癖がすごかったです」と回答。『セーラームーン』に憧れていたということで、MCから投げかけられた「(仕事として)アクション映画に興味は?」という質問に「全く。夢じゃないです」と興味がない様子だった。映画『大人ドロップ』は、4月4日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国公開。