ほぼ日手帳を販売する東京糸井重里事務所はこのほど、「就職活動と手書きに関する調査」を実施、結果を公表した。
同調査は2月17日~18日、首都圏(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)の、大学以上に在学または卒業し、1年以内に就職活動を行った20歳代の男女112名(男女各56サンプル)を対象に、インターネット調査サービス「fastask」(ジャストシステム)を使用して実施した。
就職活動中、「手書き」の支持は依然として高い傾向に
「就職活動中、デジタル機器や手帳などの手書きツールで記録をしていましたか?」の問いに対し、「手帳、ノートのみ」のすべて手書き派が半数以上の60%、デジタルツールとの併用派が36%で、手書きで記録をとっている人はトータルで96%に上った。
また筆記用具や手帳を普段持ち歩かない人も、就職活動中は「持つ」人が2倍に増え、デジタル時代となった現代の就職活動にも、いまなお「手書き」が支持されていることがわかった。
デジタルツールは、「会社の地図」や「路線」のリサーチに使い分け
「就職活動中に記録していること」について、手帳やノートの手書きツールは、「スケジュール」(81%)や「会社説明会で聞いた内容」(61%)、「面接の記録」(34%)などに活用されているのに対し、デジタルツールは、「会社の地図」(30%)や「路線」(21%)、「会社情報」(21%)など、記録内容にツール間で違いが表れた。デジタルツールが身近になった現代においては、手書きの支持が高い中でも、ウェブ上で記録する事柄と分けて、より効率性を求める傾向がうかがえる。
女性はこまめに面接を記録、男性より約2倍に
男女別データによると、「志望動機、自己PRなど面接の準備」(男性27%、女性48%)や「面接で聞かれた内容」(男性25%、女性41%)、「会社訪問や面接から受けた印象」(男性11%、女性29%)の記録は、女性が男性の約2倍多い結果となり、男女差が顕著に表れた。文章に残しておいて、次の対策に役立てるなど、女性の方がより戦略的且つ積極的に、就職活動に取り組んでいるようだ。