トレンド総研はこのほど、「花粉症」をテーマにレポートを発表した。同レポートでは、「花粉症」をテーマに、20~49歳の花粉症の人への意識・実態調査や、皮膚科認定専門医で、「私のクリニック目白」理事長・院長である平田雅子氏のコメントを紹介してる。意識・実態調査の調査期間は2月20日~21日、花粉症になってから3年目以上の人を対象に行った。
花粉症の症状に関して最も多かったのは「鼻水」で92%、以下「目のかゆみ」(91%)、「くしゃみ」(86%)、「鼻づまり」(82%)、「目の充血」(39%)、「肌のかゆみ・かぶれ」(33%)、「涙目」(30%)と続いた。花粉症の目の症状に関する対策」について聞くと、最も多かったのは「目薬」で81%、「飲み薬」(44%)、「空気清浄機」(27%)、「食品(ヨーグルトなど)」(23%)と続いた。目薬について、花粉症の時期に1日に使用する回数は平均「3.9回」、消費本数は平均「2.2本」となった。
皮膚科認定専門医で、「私のクリニック目白」理事長・院長である平田雅子氏 |
皮膚科認定専門医で、「私のクリニック目白」理事長・院長である平田雅子氏は、「鼻の症状は薬である程度治まりますが、目の症状は薬では治まりにくい」と指摘。対策としては、目の周りを十分に保湿し、できるだけ花粉を浴びないことが基本という。特にスギ花粉に関しては、単に花粉がのるのではなく、皮膚や粘膜にしがみつくように付着するので、なかなか落ちにくいのだとのこと。
そこで有効な対策となってくるのが、涙と同じ成分の「人工涙液」の目薬での洗眼。方法は簡単で、「人工涙液」の目薬を普段の点眼より多めにさすだけ。「ちなみに、カップタイプの洗眼剤は、目の周りの皮膚が強い人にはよいですが、花粉の飛散時期は皮膚も弱るので、『目はキレイになったけど、皮膚は荒れてしまった』ということが起こりがち。涙と同じ成分で洗い流せば、皮膚も傷つかないのでよいですね」。
今後は、「外出先から帰ってきたら、手を洗うと同時に目も洗うといった習慣をつけるとよいでしょう」とコメントしている。