英国のマクラーレン・オートモーティブはジュネーブ国際モーターショーにて、「650S スパイダー」を世界初公開した。独自のカーボンファイバーモノセルシャシーにより、ねじり剛性を維持しながら、クーペモデルに匹敵する軽量化を実現した。
「650S」はジュネーブ国際モーターショーでの発表が予告されていた新型モデルで、ショーの開幕に先立ち、2月中旬に画像や概要が発表されていた。
事前発表はクーペモデルのみだったが、実際のジュネーブ国際モーターショーではクーペモデルと同時に、「650S スパイダー」も発表された。両モデルはカーボンファイバーモノセルシャシーを採用しているため、オープン化しても特別な補強をすることなくクーペモデルと同じハンドリングと乗り心地を実現したという。総重量は1,370kgで、クーペモデルより40kgほど重くなっているが、加速性能もほぼ同等だという。
リトラクタブルハードトップ(RHT)はフルオートの2ピース設計を採用しており、17秒未満で開閉できる。時速30kmまでのスピードであれば走行中でも開閉操作が可能だ。また、「12C スパイダー」と同様、リアウインドウを開閉することもできる。オープンの状態でリアウインドウを上げれば、巻込みを防止するウインドウデフレクターとして機能し、クローズド状態で下げればエンジン音をダイレクトに楽しむことができる。
エンジンはクーペモデルと同じ3.8リットルのV8ツインターボで、最高出力は650PS。トランスミッションは7速SSGを採用する。0-100km/h加速はわずか3.0秒、0-200km/h加速も10秒を大きく下回る8.6秒となった。最高速度は時速329kmとされている。