2010年から『週刊ヤングジャンプ』(集英社)で連載中の人気コミック『日々ロック』が、入江悠監督で映画化されることが決定し、主演を若手俳優の野村周平が務めることが5日、明らかになった。
野村は、2009年のオーディションは「THE PUSH! マン~あなたの周りのイケてる子募集~」で応募総数3万1,514人の中からグランプリを受賞。2010年のドラマ『新撰組 PEACE MAKER』(MBS・TBS系)で俳優デビューを飾り、今年は『パズル』(3月8日公開)、『クジラのいた夏』(5月3日公開)などの主演作が控えている。
本作で入江が演じるのは、究極のダメ男・日々沼拓郎。いつもはさえない拓郎だが、大好きなロックを演奏している時だけは自分を解放することができ、極限までエキサイトすると思わず"全裸"になってしまう。拓郎は、友人の誘いで高校時代にバンド"ロックンロール・ブラザーズ"を結成し、ギター&ボーカルを担当。卒業後も夢を捨てきれず、ベースの草壁、ドラムの依田と共に上京するも、現実は厳しく…。やがて、拓郎は世界的に評価を得ているアーティスト・宇田川咲と出会い、運命が変わっていく。
出演が決まってから原作を読んだという野村は、「本当に面白く原作のファンになりました」と絶賛。主人公である日々沼を演じることについては「大きなプレッシャーを感じていますが」と緊張もうかがわせつつ、「身も心も素っ裸に入江監督にあずけて、すてきな作品ができるよう一生懸命頑張りたいと思います」と意気込んでいた。
一方の入江監督は、「初期衝動にあふれた筆力とストーリーにぶっとびました。こんな音楽愛にあふれたマンガを映画化できるということに、緊張と激しい喜びを感じています」と映画化の喜びを表現。「主演の野村周平くんをはじめ個性的な俳優の皆さん、音楽好きなスタッフたちと、ロックンロールの精神で脳みそをグラグラ揺らしながら撮影を駆け抜けたいと思います」とこちらも気合十分の様子だった。
本作は、2014年秋公開に向けて、4月に撮影をスタート。8月に初号試写を予定している。