ピーター・オッペンハイマー氏

Appleは現地4日、シニアバイスプレジデント兼CFO(最高財務責任者)のピーター・オッペンハイマー氏が今年9月末に同社を退職すると発表した。後任にルカ・マエストリ財務担当バイスプレジデントが就く。業務の引継ぎは6月から開始する。

ピーター・オッペンハイマー氏は、同社の年間売上が急激に増加するなかで、同社の財務部門を勤め上げてきた人物。1996年に同社に入社し、2004年にCFOに就任した。CFO就任から現在までの10年間で、年間売上高は80億ドルから1710億ドルに急伸しており、同社のティム・クックCEOは、リーダーシップと専門知識だけではなく、財務部門を越えて多くの分野でAppleの成功に尽力し、CFOの新たなベンチマークとなった人物として功績をたたえている。

同氏は引退後に、家族との時間、パイロットのライセンス取得完了に時間を充てたいとしている。なお、同氏は現地3日にゴールドマン・サックスのボードメンバーにも加わっている。

後任のルカ・マエストリ氏は、2013年3月にAppleに入社。ゼネラルモータースでキャリア人生のスタートを切り、20年以上同社の財務部門に従事。在任中は、中国、タイにおける事業投資、ブラジル、アルゼンチンの事業リストラにも関わった人物であるとしている。以後、ノキア・シーメンス・ネットワークスとゼロックスのCFOを担当し、現在に至っている。

同社のティム・クックCEOは、25年以上にわたり、財務分野に従事してきた人物であり、アップルのCFOとしてすばらしい仕事をしてくれると確信しているとコメントしている。