BMWモトラッドは4月18日、同ブランドの90周年を記念するロードスター・モデル「R nineT」(アール・ナインティ)を、全国のBMWモトラッド正規ディーラーで発売する。
同モデルはBMWモトラッドの90年の歴史を凝縮したモデルとされており、伝統ある水平対向2気筒エンジンを搭載する。排気量は1,169ccで最高出力は110PS。デザインはこれまでのRシリーズとは根本的に異なり、エンジン周りやフロントはドラッグレーサーのような迫力を感じさせるものに。対象的にリア周りはシンプルに徹している。
車体は広範囲にカスタムできるように配慮されているのが大きな特徴。たとえばシートレールの後部が着脱可能となっているため、スタイリッシュなシングルシート仕様にカスタムするのも簡単だ。純正アクセサリーのアルミ製リヤ・シートカウルを装着すれば、往年の「カフェレーサー」を思わせるデザインとすることもできる。
メカニズムもこれまでのRシリーズとは異なっており、フロントサスペンションはテレレバーではなく倒立式テレスコピックフォークを採用している。リヤサスペンションは、センター・スプリング・ストラットが組み合わされたパラレバー・シングル・スイングアームだ。フロントブレーキはラジアルマウントの4ピストン・モノブロックキャリパーとフローティング・マウントのディスクを組み合わせる。
同モデルの発売を記念した「BMW R nineT カスタム・プロジェクト」も進行中だ。これは日本を代表する4人のカスタム・ビルダーが「R nineT」を個性的なカスタムマシンに仕上げるもの。幅広いユーザーに同モデルをアピールすることを目的とし、世界でもドイツ本国と日本のみで実施される。カスタムマシンの全貌は、夏に明らかになる予定だ。
同モデルは4月18日の発売で、価格は190万円となっている。