SBIホールディングスは4日、同日に開催した臨時取締役会において、香港取引所メインボードに上場している同社香港預託証券について、上場廃止を決議したと発表した。
同社は2011年4月、日本の上場企業として初めて香港取引所メインボード市場へ上場。以降、アジア諸国の様々な事業パートナーとの提携を通じて投資ファンドの設立や金融機関への事業投資等を進めるなど、アジア地域でのビジネス拡大を推進してきた。
現在同社は、上海自由貿易試験区において現地パートナーと金融事業を共同展開する準備を進めており、「アジア地域での知名度向上によるビジネス拡大」との目的は達成したと判断。また、上場維持により生じる経費の削減や業務の効率化についても考慮した結果、上場廃止を決定したという。
将来の同社子会社等の海外プライマリー上場にあたっては、引き続き香港取引所を重要な市場のひとつと位置づけ積極的に検討していく。今後は、所定の手続きを経て香港取引所による承認が得られた場合、2014年6月25日に上場廃止となる見通し。
同社普通株式の東京証券取引所市場第1部への上場は継続する。なお、今回の決定による同社連結業績への影響は軽微だとしている。