iPhoneのホーム画面は、そのひとじしんを映しだす"鏡"です。なにが好きなのか、なにを気にしているのかみてとれますし、そのひとの性格までみえてくることもあります。ここでは、女子のiPhoneのホーム画面から、化粧などの外見や男女の恋愛に関する心理に詳しい心理学者であり、大学教員の平松隆円氏が、持ち主の性格や心理、行動をプロファイリングします。本稿を参考にすれば、ホーム画面さえみることができれば、その女子の口説き方までわかるかも!? 今回はIさん28歳のホーム画面です。
IさんのiPhoneホーム画面全4枚
プロファイリングと解説
さて今回の女性は、ホームスクリーンが3枚です。とはいえ、3枚目にあるアプリが3つだけですから、実質2枚といったところでしょうか。さて、あなたなら、どこに注目しますか。
アップデートされていないアプリがいくつかあるようですが、電話やメール、「メッセージ」や「LINE」などに未読はありません。2枚目のホームスクリーンに、わざわざ「使わない」とリネームされたフォルダがあることがあります。そうですね。フォルダの名前を「使わない」と変更するあたり、まじめというか、きっちりした性格がでているのではないでしょうか。
アプリですが、いくつか気になったものがあったのですが、ボクにはなんのアプリかわかりませんでした(1枚目の「SSO…n-ログ」、3枚目の「Sewing and C」)。とくに、3枚目のアプリが気になるのですが、なんのアプリかわからないことには、プロファイリングしようがない。アプリに詳しいことも、このiPhoneホーム画面プロファイリング恋愛術には、重要なことですね。ということで、わかる範囲のアプリから、この女性をみていきましょう。
なによりも気になるのは、「WeightNote」と「P Tracker」でしょうか。「WeightNote」はその名前のとおり、体重を記録するアプリです。この女性は、ちょっと体型が気になるのでしょうか。まぁ、だれしも痩せられるかどうかは別にして、太ったままでいいというひとはいないとおもいます。
ですが、今までの女性たちにはみられないアプリです。みられないアプリといえば、「P Tracker」も、今回初めて登場します。これは、生理がはじまった日を登録するだけで、次の生理予定時期を予測してくれるというアプリです。
同様のアプリに「ルナルナ」がありますよね。こちらは今までの女性たちにもみられましたが、わざわざこの女性は違うアプリをインストールしているんです。
そして、この2つを1枚目のホームスクリーンの、「Refiles」というスケジュール管理をするアプリの横に。けっこう、日常的に使用していることがわかるとおもいます。健康管理に非常に気をつけるタイプなのでしょうか。
2枚目のホームスクリーンをみてみましょう。「日経電子版」や「日本経済新聞」というアプリがありますよね。きっと、仕事をがんばる女性なんだなとおもわせる一方で気になるのが、「Vera Wang」と「ゼクシィnet」です。
「ゼクシィnet」は、あなたも知っている、あの有名な結婚情報誌のウェブアプリです。そして「Vera Wang」は、アメリカのファッションデザイナーVera Wangのアプリ。Vera Wangって、知っていますか? 女の子たちに人気のアメリカ・テレビドラマ「Gossip Girl」のなかでブレア・ウォルドーフが着たり、実際にセレブたちに人気の上ディンゴドレスをデザインしています。
どうしても、この2つのアプリがあることで、この女性が結婚間近なのではないかとおもってしまうのです。ただ、「カラーガイド」という色見本帳「DICカラーガイド」のデジタルカラーライブラリー・アプリがあることから、アパレル系でお仕事をしている女性なのかとも。この女性とお近づきになるには、まず単刀直入に恋人の有無をたずねる必要がありますよね。
もし、恋人がいないのであれば、結婚に対する意識の高さ、そしてVera Wangを気にしているあたり、かなり情報感度の高い女性だということを念頭にアプローチしてみてはどうでしょうか。
もし、恋人がいる場合、写真に写っている男性かもしれませんが、靴下が冬物ですから写真が最近に撮られたもので結婚を意識していると考えると、入り込む隙はないかもしれません。もちろん、あたって砕けてもいいとはおもいますが。
平松隆円…化粧心理学者/大学教員
1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。国際日本文化研究センター講師や京都大学中核機関研究員などを経て、現在はタイ国立チュラロンコーン大学講師。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。よそおいに関する研究で日本文化を解き明かしている。NTV『所さんの目がテン! 』、CX『めざましどようび』、NHK『極める 中越典子の京美人学』など番組出演も多数。主著『化粧にみる日本文化』(水曜社)は関西大学入試問題に採用されるなど、研究者以外にも反響をよんだ。ほかに『黒髪と美女の日本史』(水曜社)など。