米AMDは4日(現地時間)、デスクトップ向けGPU「Radeon R9シリーズ」の新モデルとして「Radeon R9 280」を発表した。詳細な発売時期や価格は不明。

Radeon R9 280

「Radeon R9 280X」の下位に位置するモデルで、違いとしては動作クロックが最大1GHzから933MHzへ、ストリームプロセッサの数が2,048基から1,792基へ、メモリの速度が6.0Gbpsから5.0Gbpsと抑えられている点が挙げられる。

価格は明かされていないが、Radeon R9 280もほかのRadeon Rシリーズと同様にコストパフォーマンスを重視した製品という

Radeon R9 280の登場で、Radeon R9シリーズはすべてのモデルで型番にXがついたモデルと無印のモデルが出そろったことになる

Radeon R9 280のスペック

Radeon R9 280Xのスペック

Radeon RシリーズはRadeon HD 7000シリーズをベースとして開発されているが、Radeon R9 280も動作クロックやTDPが異なるが、1,792基のストリームプロセッサをはじめとして、メモリが384bit接続のGDDR5 3GBであることなどを考えると、Radeon HD 7950をベースとして、動作クロックを強化した製品と考えられる。

参考までにRadeon HD 7950とRadeon HD 7970のスペックも合わせて示す。Radeon R9 280XはRadeon HD 7970 GHz Editionをベースとした製品である。スペックを比べるとRadeon R9 280XとRadeon R9 280の関係に近いことが分かるだろう

AMDではGeForce GTX 760を競合製品としている。3DMarkのFire StrikeではGTX 760比で20%以上高いパフォーマンスになるという

2,560×1,600ドットでのゲームプレイ比較

また、対応APIはDirectX 11.2、OpenGL 4,3、Mantle。このほか、AMD PowerTune technologyやCrossFire、Eyefinityといった技術にも対応する。

主な仕様は、SP数が1,792基、コアクロックは最大933MHz、メモリは384bit接続のGDDR5 3GB、メモリスピードは5.0Gbps、補助電源ピンは8ピン×1と6ピン×1。TDPは250W、PCとの接続バスインタフェースはPCI Express 3.0 x16。