オウチーノが運営するオウチーノ総研はこのほど、「『子どものしつけ』に関するアンケート調査」の結果を発表した。同調査は、20歳~69歳の子持ち女性を対象として、2月10日~11日にインターネット上で実施。560名の回答を得た。
母親の66.5%が「叱ることもあるが同じくらい褒めてしつける」
「自分の子どもに対してどのようなしつけをしているか」を聞いたところ、最も多かったのが「叱ることもあるが、同じくらい褒めてしつける」で66.5%。次いで「基本的に叱って、厳しくしつける」が19.8%、「基本的に叱ることはせず、褒めてしつける」が8.2%、「特にしつけはせず、自由にさせる」が5.5%だった。
あまりしつけていないのは「箸の使い方」
次に、「他人に迷惑のかかる場所で騒がない」「言葉遣い」「弱い者を思いやる」「挨拶、お礼、返事をちゃんとする」「使ったものを片付ける」「脱いだ靴をそろえる」「箸の使い方」「食わず嫌いをしない」「年上の人を敬う」という9つの礼儀に対し、「どのようにしつけを行っているか」を聞いたところ、「厳しくしつけている」「それなりにしつけている」という回答が最も多かったのは、「他人に迷惑のかかる場所で騒がない」(96.8%)。次に「挨拶、お礼、返事をちゃんとする」が96.3%と僅差で続いた。
対して、「あまりしつけていない」「全くしつけていない」が最も多かったのは「箸の使い方」(30.5%)。以下、「脱いだ靴を揃える」(28.4%)、「食わず嫌いをしない」(26.8%)が続いた。年代別に結果を見てみると、特に年代による差が大きかったのが、「年上の人を敬う」で、40~60代では8割以上の人が「厳しくしつけている」「それなりにしつけている」と回答したのに対し、30代は60.7%、20代は51.7%だった。
母親の64.3%「子どものしつけのために習い事やスポーツ、武道などをさせる」
「子どものしつけのために、習い事やスポーツ、武道などをやらせているか(もしくは、やらせていたか)」を聞いたところ、「やらせている/やらせていた」と回答した人が46.6%、「今後やらせる予定」と回答した人が17.7%、「やらせる予定なし/やらせなかった」が35.7%となった。
最後に「子どものしつけに関しての不安や悩み、工夫していることや大事にしていること」などを自由回答で聞いたところ、「不安・悩み」については、「しつけは厳しくしようと思うが、どこまですればいいのか戸惑うこともある」「小さいうちはしつけは親次第でどうにでもなるが、大きくなるにつれて周りの友達の影響もかなり加わってくるので、本当に難しいと思う」「我が家ではしつけをして子どもが当たり前に行っていることも、他の家庭ではそれができていないことがある。そういった時にどう対処すればいいか、迷うことがあった」などがあがった。
「工夫・大事にしていること」については、「叱った後はちゃんと愛情表現をして、あなたのことが大好きと伝えるようにしている」「叱っている途中で、子どもが『でも』とか『だって』と言った時は叱るのを中断し、何を言おうとしているのか根気強く最後まで聞いた。子どもなりの言い分や思いがあるだろうから、胸の中の思いを全て吐き出させたかった。それを聞いたうえで間違いを正したり、もしくは『そんな風に思っていたのか…』と考えさせられたりすることもあった」「三つ子の魂百まで。基礎基本は小さい時にきちんと教えるのが親の務め。挨拶などは親が手本を見せる」などがあがった。