6月21日に公開が予定されているCGアニメーション映画『聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY』のキャスト発表会見が4日、都内で行われ、主要キャストに加えて黄金聖闘士(ゴールドセイント)を演じる声優陣が発表された。
登壇者は、青銅聖闘士5人を演じる石川界人(ペガサス星矢役)、赤羽根健治(ドラゴン紫龍役)、小野賢章(キグナス氷河役)、岡本信彦(アンドロメダ瞬役)、野島健児(フェニックス一輝役)に加え、新たに発表された黄金聖闘士を演じる宮本充(牡羊座ムウ役)、真殿光昭(乙女座シャカ役)、浅野真澄(蠍座ミロ役)、川田紳司(山羊座シュラ役)、桐本琢也(魚座アフロディーテ役)の計10名。なお、12人の黄金聖闘士を演じるキャストもすべて発表されている。詳細は以下のとおり。
牡羊座(アリエス)ムウ:宮本充
牡牛座(タウラス)アルデバラン:小山力也
双子座(ジェミニ)サガ:山寺宏一
蟹座(キャンサー)デスマスク:平田広明
獅子座(レオ)アイオリア:井上剛
乙女座(バルゴ)シャカ:真殿光昭
蠍座(スコーピオン)ミロ:浅野真澄
射手座(サジタリアス)アイオロス:森川智之
山羊座シュラ(カプリコーン):川田紳司
水瓶座カミュ(アクエリアス):浪川大輔
魚座アフロディーテ(ピスケス):桐本琢也
主人公・星矢を務める石川は「監督からは前シリーズは気にしなくていいと言われたので、自分が感じるままの星矢を演じました」と緊張の面持ち。石川の演技を見ていた先輩陣からは、宮本が「監督のOKが出ても納得がいくまでリトライする姿勢に感心した」、真殿が「収録中にさわやかな気持ちになった」と石川を絶賛していた。
自身が演じる紫龍を「真面目ゆえにズレているところがある。義を大事にした熱い男です」と評した赤羽根は、「緊張しながらも、今持てる全力を尽くしました。黄金聖闘士の第一声を聞いて、この人たちに勝てるかなと思いました。ぶつかっていくしかないなと思いました」と、黄金聖闘士の声優陣に気圧されている様子。小野も「たぎって(黄金聖闘士には)負けられないなと思いました!」と語気を強めていたが、そんな青銅聖闘士の熱演について、蠍座ミロを演じる紅一点の浅野真澄は「青銅の人たちはいつも全力でぶつかってくるのをフルパワーで演じてるので、すごいなって思いました」と感心していた。
岡本は瞬について「中性的なかわいさの中に男らしさが出せたら」と話し、その瞬の兄、一輝役の野島は、青銅聖闘士の中では先輩なこともあり「大役に緊張もしましたが、若いパワーに引っ張られながら、自分なりの一輝を演じさせてもらいました」と手応えを感じている様子。旧作のイメージを演じさせつつも、必要以上には引っ張らない完全新作として、それぞれの役者が全力で演技に打ち込んでいる様子が伝わってくる会見となった。
本作は、1985年から1990年にかけて漫画誌『週刊少年ジャンプ』(集英社刊)にて連載された車田正美氏原作の『聖闘士星矢』をCGアニメーション化した作品で、原作・TVアニメともに非常に人気の高い「聖域十二宮編」を描いていく。「車田正美・熱血画道40周年記念映画」として車田氏自らがタイトルを命名し、監督は『TIGER&BUNNY』シリーズなどで知られるさとうけいいち氏、脚本は鈴木智尋氏が担当。一新されたキャラクターや聖衣(クロス)のデザインも大きな話題となっている。
本作で描かれる「聖域十二宮編」は、主人公である青銅聖闘士・星矢が、命を狙われた女神・アテナを守るため、聖闘士の本拠地である「聖域」(サンクチュアリ)に乗り込み、黄道十二星座に対応する、12人の黄金聖闘士(ゴールドセイント)と壮絶な死闘を繰り広げる物語。シリーズ全編を通して最もファンが多いエピソードであり、いまだに絶大な人気を誇っている。
(C)2014 車田正美/「聖闘士星矢」製作委員会