東芝セミコンダクター&ストレージ社は4日、最大記憶容量600GBを実現した毎分15,000回転のエンタープライズ向け2.5インチHDD「AL13SXB」シリーズおよび、同シリーズに暗号化機能を追加した「AL13SXQ」シリーズを製品化したと発表した。
サンプル出荷は3月中旬。暗号機能の有無やFIPS対応の有無などでシリーズごと2種類を用意し、記憶容量はいずれも600GB/450GB/300GBを揃える。
ディスク媒体の磁気記録層とヘッドの機能向上で高記録密度化を図り、従来機種「MK3001GRRB」などと比べ約2倍となる最大600GBの記憶容量を実現した。物理データブロック長が512Bで容量600GBのモデルでは、従来機種に比べデータ転送速度が約19%、物理データブロック長が4KBで容量600GBのモデルでは約27%高速化した。
また、「AL13SXB」シリーズの一部機種には、廃棄や再利用時に記録されているデータを短時間で無効化する機能「Sanitize Device Feature set」を搭載している。
「AL13SXB」シリーズに暗号化機能を加えた「AL13SXQ」シリーズでは、AES 256bit暗号化アルゴリズムを使い、TCG enterprise SSC規格に対応した暗号機能を搭載する。このシリーズでは、米国政府のコンピュータ安全規格「FIPS 140-2」認証を取得予定の機種も用意する。