バートンジャパンは1日、「Burton Flagship Store Tokyo」(東京都・渋谷区)で「WE RIDE TOGETHRE -Burtonライダーセレブレーション-」を開催した。会場では、ソチ五輪のスノーボード男子ハーフパイプ(HP)の銀メダリスト・平野歩夢選手と同銅メダリスト平岡卓選手、女子スノーボードHPで5位に入賞した岡田良菜選手がファンとの交流を楽しんだ。黄色い声援がこだました当日の様子をレポートする。

ソチ五輪にちなんだ特製のマトリョーシカをプレゼントされた3人。左から平岡卓選手、平野歩夢選手、岡田良菜選手

会場の内外に女子、女子、女子!

同イベントは、3人のライダーへの質問や記念撮影を通じて、小学生と中・高生の計100人のファンと親交をはかるというもの。参加者の大半は女子中・高生で、会場の外にもソチ五輪で活躍した3人を一目見ようとする女子であふれていた。

3人が2階から現れると、会場のボルテージは最高潮に。「キャー」「かわいい~」「かっこいい!」といった黄色い声援が会場内にこだました。3人とも「こんなに来てくださるとは思いませんでした」と声をそろえ、驚いていた様子だった。

リラックスした表情の3人

「好きなタイプは?」「バレンタインは何個?」などの質問が飛ぶ

質問タイムでは、ファンが我先にと挙手をして質問。「つらいときの心の支え」「スノーボードをやっていてよかったと思うこと」など、積極的にライダーたちに様々なことを聞いている中で、「好きなタイプを教えてください」という質問も飛んだ。平岡選手は「明るい人」、平野選手は「優しい人」とそれぞれ照れ気味に回答。岡田選手は「好きなタイプは優しくて一緒にいて楽しい人」と堂々と答えた。

尊敬する人は、バンクーバー五輪で8位入賞を果たした國母和宏さんだと話した平野選手

家族や友達と遊ぶことが、つらいときの心の支えになると話してくれた平岡選手

好きな漫画は「スラムダンク」だと明かしてくれた岡田選手

また、「バレンタインデーは何個チョコをもらいましたか」という"乙女心"全開の質問がされるシーンもあった。平岡選手は「バレンタインのときは日本にいなかったので……」とクールに前置きしながら、「2、3個しかない」と現実感たっぷりの回答。平野選手は「僕も(日本に)いなかったので……家になんか届いていました」と言葉を濁したが、そのポツポツと話す仕草に、参加した女子は「キャー」と絶叫していた。

質問タイムでファンの質問を聞く平野選手(左)と岡田選手

平野選手の銀メダル

平岡選手の銅メダル

平野選手にハグをねだるファンも

3人との記念撮影時には、高まる気持ちを抑えきれないファンが続出。携帯や筆箱にサインをねだる女子は当たり前で、直筆のファンレターを手渡したり、平野選手にハグを求めたりする"猛者"もいた。平野選手は「いいすよ」と優しくハグし、どこまでもクールだった。記念撮影を終えたファンは、会場の「Burton Flagship Store Tokyo」内から退出する決まりとなっていたが、ファンの多くは撮影後も外で「キャー、ヤバイー! 」と興奮冷めやらぬ様子で、ストアの窓越しに3人をさらに撮影していた。

記念撮影タイムでは、多くの女性がファンレターを手渡していた

「もっとスノーボードをしてほしい」

イベント終了後は、「手紙を直接もらうことはあまりないのでうれしかった」(平野選手)と、3人ともファンとの交流に満足したようだ。ただ、3人ともこのHPブームを一過性で終わらせてはいけないと思っているようだ。

平岡選手が「(自分たちが)メダルを取るまでは(HPを)知らなかった人も多いでしょうけど、そういう人たちにも知ってもらえた。これからはもっと(スノー)ボードをする人が増えたら」と言えば、岡田選手も「たくさんの人が(HPを)見てくれたと思うし、いろんな人がスノーボードをしてくれるようになればいいな」。平野選手は15歳、平岡選手は18歳、岡田選手は23歳と皆若いが、しっかりとスノーボード界の未来を見据えている。3人の若きライダーが今後、後進のためにどのような活躍を見せてくれるのか。楽しみでならない。

休憩中の3人。本当に仲がよさそうだ