説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「通知には2種類あるってどういうこと?」という質問に答えます。
***
あるときはホーム画面で、またあるときは通知センターで知らされる「プッシュ通知」は、いまやiPhoneになくてはならない存在です。ホーム画面に表示される形式はバナーとダイアログの2形式があり、さらに通知センターに表示するかどうか、ロック画面に表示するかどうか、効果音を出すかどうかなど条件を組み合わせれば、ユーザの好みに応じたスタイルで通知機能を活用できます。
そのプッシュ通知(単に「通知」ともいいます)には2つの種類があります。ひとつは「リモート通知」で、アプリ運営側からインターネット経由で送信されてくるわずかな量のデータをiPhoneが受信し、ダイアログなどの形で通知します。もうひとつが「ローカル通知」で、iPhone上のアプリ本体が発信したデータを通知として処理します。
リモート通知はインターネットを経由するため、モバイル回線またはWi-Fiが必須です。そのため、機内モード時などインターネットに接続できないときには通知を受け取ることができません。一方のローカル通知はiPhone内部で発信/受信が完結しますから、インターネットに接続できない状況でも動作します。
ただし、リモート通知とローカル通知に外観の違いはありません。バナーやダイアログのデザインは全アプリ共通ですし、通知センターでも区別されずに表示されますから、アプリの機能を詳しく知る人でなければ見分けがつかないでしょう。それに、リモート通知とローカル通知の違いを知ったところで、「通知」の働き自体は変わりません。インターネット接続の有無で届く/届かないの差はありますが、エンドユーザ側が違いを意識する必要はないでしょう。