第86回アカデミー賞授賞式が現地時間2日、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、助演男優賞、助演女優賞がそれぞれ発表された。

助演男優賞を受賞したのは、『ダラス・バイヤーズクラブ』で、アメリカで初となるAIDS患者の支援グループを設立した実在の人物ロン・ウッドルフを演じたジャレッド・レト。アカデミー賞にノミネートは今回が初で、ゴールデン・グローブ賞と合わせて2冠に輝いた。

ジャレッド・レト

ルピタ・ニョンゴ

ジャレッドは授賞式のステージで、「アカデミーの皆さんありがとう」と感謝を述べ、さらに「夢を見ることを教えてくれた母に感謝します」と観客席で見守る実母と実兄でロックグループ"サーティー・セカンズ・トゥー・マーズ"でともに活動するシャノン・レトを紹介。また、「我々は今、ここにいるけれども、皆さまとともにここに立っていると思います。私は多くの人たちのおかげでここに来ることができた。映画関係者全員、そしてエイズで亡くなった、3600人の人々にこの賞を捧げたい」と感謝と弔意を捧げた。

一方、助演女優賞は、メキシコ生まれケニア出身の新人女優ルピタ・ニョンゴが映画初出演で初受賞。ブラッド・ピットがプロデューサーに名を連ね、スティーヴ・マックィーン監督が手掛けた、アメリカ南部で奴隷制度を描いた『それでも夜は明ける』で、残虐に耐える黒人奴隷女性を演じ、一躍脚光を浴びた。

オスカー像を手にしたルピタ・ニョンゴは、「評価していただき感謝します。受賞に私が多くの喜びを感じるのは、奴隷を強いられた人々の痛みを感じているからなのです。亡くなった人たちが見守ってくれたはずです。本当に勇気ある行動をありがとうございます。そして、私にこの役を与えてくださってありがとうございます。どこの出身であっても夢はかなうものです」と目に涙を浮かべて、喜びと感謝を伝えた。

映画『ダラス・バイヤーズクラブ』が現在、公開中。映画『それでも夜は明ける』は、3月7日TOHOシネマズ みゆき座ほかにて全国順次公開。

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