第86回アカデミー賞授賞式が現地時間2日、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、長編アニメーション映画賞は『アナと雪の女王』が受賞し、スタジオジブリ・宮崎駿監督の引退作として受賞が期待されていた『風立ちぬ』は、惜しくも受賞を逃した。

『風立ちぬ』メインビジュアル

『アナと雪の女王』は、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオズが製作した3Dアニメ。アンデルセン童話の"雪の女王"をモチーフに、触れたものを凍らせたり雪を降らせたりする魔力を持つ王女・エルサを救おうとする、3歳年下の妹・アナとの愛情を描いたファンタジー。『パルス』のクリスティン・ベル 、『魔法にかけられて』のイディナ・メンゼルらが声優を務めている。

本作は、アニメ界のアカデミー賞と言われるアニー賞でも作品賞ほか5部門、ゴールデングローブ賞でもアニメ賞を受賞。2013年11月22日の全米公開の翌週に2位となって以降、全米興行収入ランクで15週間連続でトップ10圏内を維持し、累計興行収入が4億ドル目前のロングヒットを記録している。

共同監督のクリス・バックとジェニファー・リー監督とプロデューサーのピーター・デル・ヴェッチョは「支えてくださったウォルト・ディズニー・スタジオ、家族に感謝します。私たちにとって皆さんがインスピレーションでした」と、それぞれオスカー像を手にしながら喜びを明かしていた。

スタジオジブリ作品としては、2006年の『ハウルの動く城』以来、8年ぶりの同部門のノミネートとなり、受賞が期待されていた『風立ちぬ』。2003年には同じく宮崎監督の『千と千尋の神隠し』が同賞に輝いたが、それに続く受賞とはならなかった。なお『風立ちぬ』は、第71回ゴールデン・グローブ賞の外国語映画賞(Best Foreign Language Film)にノミネートされ、「第41回アニー賞(国際アニメーション協会)」長編アニメ部門脚本賞、「ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞(米国映画批評会議賞)」アニメーション映画賞、「ニューヨーク映画批評家協会賞」アニメーション映画賞、「ボストン映画批評家協会賞」アニメーション映画賞などを受賞している。

(C) 2013 二馬力・GNDHDDTK