2月22日に香川県で開催された「さぬき映画祭2014」で『攻殻機動隊ARISE』トークイベントが行われ、同映画祭のディレクターを務める本広克行氏から『攻殻機動隊』のショートコンテンツプロジェクト「攻殻機動隊ARISE border:less project」が発表された。
「攻殻機動隊ARISE border:less project」は、『踊る大捜査線』シリーズやTVアニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』といったヒット作を手がけてきた本広氏がプロジェクトプロデューサーとなり、若手クリエーターたちと『攻殻機動隊ARISE』の世界観をイメージしたショートムービーを制作するという映像コンテンツプロジェクト。制作されるショートムービーは5本で、そのうちの1本は本広氏が総監督を務めることが決定している。
現在発表されているクリエーターは3名。脚本家・映画監督であり、監督作『いいね!』が「FOXムービープレミアム短編映画祭2013」でグランプリを受賞した山岡大祐氏。人気劇団「ヨーロッパ企画」に所属する映像ディレクターの山口純太氏。そして、脚本家としても活躍し、『KG カラテガール』で監督デビューを果たした木村好克氏。完成した作品は、3月28日に東京・TOHOシネマズ日本橋にてイベント上映され、後日WEBでの公開も予定。上映時間やチケット販売などの詳細は追って発表される。
本広氏は、「今回、『攻殻機動隊』のプロジェクトへの参加のお話を受けて、さまざまなクリエーターが活躍する場が作れないかと考えました。そこで、『攻殻機動隊』の世界観をイメージしたショートフィルム5本を制作する企画「border:less project」を提案しました!」と企画意図を説明し、「5本のフィルムそれぞれの監督は、私がぜひ作品を見てみたいクリエーターに依頼していますのでお楽しみに!」と、自身も本企画を楽しみにしていることを明かした。
『攻殻機動隊ARISE』は、士郎正宗の原作コミックを押井守氏、神山健治氏ら名だたるスタッフがアニメ化してきた『攻殻機動隊』シリーズの最新作。数多くの歴代シリーズで作画監督やキャラクターデザインを担当してきた黄瀬和哉総監督のもと、シリーズ構成・脚本に冲方丁氏を迎え、キャスト陣を一新。ヒロイン・草薙素子の過去と公安九課=攻殻機動隊の立ち上げを巡る物語が描かれる。第3章『border:3 Ghost Tears』は、6月23日に劇場公開される。
(C)士郎正宗・Production I.G/講談社・「攻殻機動隊ARISE」製作委員会