会社にはいろいろな人がいます。同僚として働きやすいのは、仕事ができてかつコミュニケーション能力がある人でしょう。しかし、中には仕事はできるけれども、人と円滑なコミュニケーションをとることが難しいという人もいます。そこで、周りにそういう人がいるのか、マイナビニュース会員500名にきいてみました。
Q.周りに、コミュニケーション能力がないけど仕事ができる人はいますか?
はい 19.6%
いいえ 80.4%
次に、どんな人で、どのように仕事ができるのか聞いてみました。
■仕事が速い
・「研究開発者として、状況と問題点の分析能力がすばらしく、仕事が速くて的確」(53歳男性/電機/技術職)
・「自分…人と話すのが嫌いで、結論のない話をだらだらされるとイライラするけど仕事は正確で速い…ほとんどミスはない」(33歳女性/商社・卸/秘書・アシスタント職)
・「社外の人と接することはないので高いコミュニケーション能力は特に必要なく、ふだんは寡黙で多くを語らないが長年のキャリアで作業が速い」(24歳男性/その他/その他)
・「基本的な挨拶や仕事のお願いの仕方や説明などができない人だが、資料作成は説明されなくても前のものを見ればどう作ればいいのか分かったり、頭の計算が早くて処理時間の算段がうまい」(25歳女性/金融・証券/専門職)
・「人としゃべるのは苦手だが、人の意図をくみとって先に準備を進めててくれたり、迅速に仕事をしてくれる」(22歳女性/マスコミ・広告/営業職)
■専門分野に優れている
・「1つのことに突き詰めて深く掘り下げることが得意なので、コミュニケーションは苦手でも専門分野には優れている」(52歳男性/電機/事務系専門職)
・「プライベートは一切語らないで、就業後も一目散に帰宅するが、他の誰もまねできないようなことをする」(41歳男性/自動車関連/技術職)
・「人のできない写真撮影、デザイン、作文などのクリエイティブ」(57歳男性/情報・IT/クリエイティブ職)
■技術力がある
・「エラそうで、周囲からとんでもなく嫌われていますが、技術がすばらしく修理やメンテナンスが完璧」(34歳男性/機械・精密機器/営業職)
・「声が小さく、たまに聞き取りづらくて困りますが出張先で成果を出したりと技術力には定評がある」(25歳女性/電機/事務系専門職)
・「SEで、技術的なことは何でも知っています」(33歳男性/通信/事務系専門職)
■アイディア力・クリエイティブ力がある
・「一人でいるのが好きな人で、とっつきにくいけど、誰にでもそうなので、私は気にならない…逆に、人に流されず、芯がしっかりしているので、信用できる…ジャーナリストで、独自の視点で、独特な文章が面白いし、会社でも評価されている」(40歳女性/マスコミ・広告/事務系専門職)
・「コミュニケーション不足で外部とのトラブルをしょっちゅう起こしているが、アイデアがよく売り上げが高いので、仕方ないという目で見られています」(37歳女性/マスコミ・広告/クリエイティブ職)
・「クリエイティブの世界には結構います…例えばプログラマーで極度の口下手ですが、天才と賞賛される人もいます…別の形にしてコミュニケーションすること、それを創ることを生業とする業種では、一般に称されるコミュ力はなくても仕事はできるという方が多数いるんではないでしょうか」(45歳男性/マスコミ・広告/クリエイティブ職)
■その他
・「あまり、知らない人とはコミュニケーションできない人だけど、プログラミングができるので開発の仕事をしている」(43歳男性/情報・IT/技術職)
・「エンジニアの方なのでそこまで日常のコミュニケーション力は高くありませんが、仕事で必要な報告等はきちんとしているし頭も良いので仕事ができる人がいます」(30歳女性/情報・IT/事務系専門職)
・「論理的で的確な人。真面目なのでお客様からも信頼されている」(28歳女性/情報・IT/営業職)
■総評
コミュニケーション能力はないけれども、仕事ができる人が回りにいると答えた人は約2割と少なめでした。ただ、コミュニケーション能力が低くても仕事ができ、評価されている人は確実にいます。
そもそも、「コミュニケーション能力」とは何かと調べてみたところ、「他者とコミュニケーションを上手に図ることができる能力」とありました。
経団連がこの1月に発表した、新卒採用(2013年4月入社対象)に関するアンケートの結果をみると、採用選考時に重視する要素は10年連続で「コミュニケーション能力」が第1位となっています。やはり、企業側は、コミュニケーション能力が高い人を必要としているようです。しかし、このたびのアンケートであったように、コミュニケーション能力が低くても、的確に仕事ができる人がいるという結果を参考にしてほしいものです。
調査時期: 2013年2月19日~2月22日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性242名 女性258名 合計500名
調査方法: インターネットログイン式アンケート