「法隆寺―祈りとかたち」のチラシ(表)

東京藝術大学大学美術館は4月26日~6月22日、東日本大震災復興祈念・新潟県中越地震復興10年「法隆寺―祈りとかたち」を開催する。

国宝・毘沙門天、吉祥天など、仏教美術の粋が出陳

奈良、斑鳩の地に飛鳥時代から続く法隆寺は、聖徳太子の教えを今に伝える祈りの場として、人々に親しまれている。太子の教えとともに守られてきた多数の美術工芸品は、日本屈指の質と規模を誇り、文化財の一大宝庫ともいえる。

同展は、法隆寺の寺宝の数々を公開する展覧会。東日本大震災からの復興を祈念するとともに、新潟県中越地震復興10年という節目の年に開催される。東京では約20年ぶりの大規模な展覧会となる。

会期中は、除災や国家安穏を祈って造られた金堂(国宝)の毘沙門天、吉祥天(いずれも国宝)をはじめ、奈良、飛鳥時代以降の優れた彫刻や絵画、色鮮やかな染織品を含む工芸など、仏教美術の粋が出陳される。

また、フェノロサや岡倉天心による明治期の調査を発端として、法隆寺所蔵の文化財保護と継承に携わってきた東京美術学校(現・東京藝術大学)の活動や、法隆寺を主題に制作された近代の絵画・彫刻なども紹介。約70件の名品を通じて、法隆寺信仰への理解を深める機会となるという。

開催日時は、4月26日~6月22日 10時~17時(入館は16時30分まで)。会場は、東京藝術大学大学美術館(東京都台東区上野公園12-8)。休館日は月曜日(4月28日、5月5日は開館)、5月7日。会期中、作品の展示替えを行う。観覧料は、当日(前売り)一般1,500円(1,300円)、大学・高校生1,000円(800円)、中学生以下は無料。その他、詳細は同展Webサイトで確認できる。