iiyamaの「ProLite XUB2390HS」は、23型のノングレアディスプレイ。鮮やかな色表現と低消費電力、反射のない見やすさという、ユーザーにとってうれしい特徴を備え、大型の表示領域を持ちながら、本体はスリムで、高さや角度などを自由に調整できるため使い勝手も抜群にいい。今回は、このディスプレイを試用する機会を得たので、詳しく紹介しよう。
フラットなウルトラスリムラインパネルを採用
ディスプレイパネルを囲んだフレームは、極細の線にしか見えない。本体サイズの横幅がフレームを含んだときに532.5mmなのに対して、フレームの内側が526.0mmと6.5mmしか差がないことでもよくわかる。そして、内側はベゼル部も含めてフラットな作りだ。
この製品はタッチ機能を搭載していないが、タッチ対応ディスプレイのような作りといえば、イメージしやすいかもしれない。表示部近くに段差がないことで、画面の端が段差の影で見づらいこともなく、隅々まで画面を利用できる。表示部からフレームの外側までは、フラットなベゼル部を含めてもわずか12mmと、とてもスリムだ。
この狭額縁化した仕様のおかげで、本体サイズもコンパクトになっている。昇降スタンドを最も低く設置した場合のサイズは、幅532.5×高さ393.5×奥行230.0mmだ。23型と大きな表示サイズながら、一般的なデスクにも無理なく設置できる省スペース性も大きな特徴となっている。
明るく見やすいノングレアAH-IPSパネル
AH-IPSパネルは、従来のIPSパネルよりも透過率が高い。そのおかげで色鮮やかで美しい表示と、低消費電力を実現している。実際に表示してみると、やはり明るく見やすい色で表示された。
表面加工が光沢のないノングレアタイプであるおかげで、ユーザー自身や背後の蛍光灯などが映り込むこともない。もちろん、ギラギラと反射したりもしないので、目が疲れず非常に見やすかった。ノングレアタイプはどうしてもグレアタイプよりも鈍い発色になりがちだが、AH-IPSパネルのおかげなのか、特にそのように感じることはなかった。
視野角は左右各89度、上下各89度。実際に斜め方向から見ても鮮明で、デスクの端に少々傾けて設置したい、というような場合にも十分快適に利用できそうだ。