経済産業省は28日、2014年1月の商業販売統計速報を発表した。それによると、1月の商業販売額は前年同月比4.1%増の37兆2,080億円となり、9カ月連続で前年を上回った。
業態別に見ると、卸売業は前年同月比3.9%増の25兆4,760億円と、9カ月連続の増加。小売業は同4.4%増の11兆7,320億円と、6カ月連続で増加し、1月としては比較可能な1980年以降で最大の販売額となった。
小売業を業種別に見た場合、自動車小売業が前年同月比21.4%増、機械器具小売業が同7.5%増、医薬品・化粧品小売業が同3.1%増など、全8業種で増加した。
大型小売店の販売額は前年同月比0.8%増の1兆7,135億円。内訳は、百貨店が同2.3%増の6,042億円、スーパーが横ばいの1兆1,093億円となった。品目別に見ると、衣料品は百貨店で増加したものの(前年同月比1.4%増)、スーパーでは減少(同3.8%減)。飲食料品は百貨店(同0.2%増)、スーパー(同0.9%増)ともに増加した。
既存店ベースの販売額は同0.1%増で、うち百貨店は同3.2%増、スーパーは同1.6%減となった。
コンビニエンスストアの商品販売額およびサービス売上高は前年同月比5.4%増の7,946億円。既存店ベースでは同0.1%減だった。
また、同省は今回初めて専門量販店販売統計(速報)を発表。それによると、1月の販売額は家電大型専門店が4,095億円、ドラッグストアが3,697億円、ホームセンターが2,509億円となった。