経済産業省は28日、2014年1月の鉱工業指数速報(2010年=100、季節調整値)を発表した。それによると、1月の鉱工業生産指数は前月比4.0%増の104.1となり、2カ月連続で上昇した。この数値は2008年10月(107.4)以来、5年3カ月ぶりの高水準となる。

前年同月比(原指数、以下同)では10.6%増の96.4。同省は、基調判断を前月までの「生産は持ち直しの動きで推移している」に据え置いた。

2014年1月鉱工業指数(出典:経済産業省Webサイト)

業種別に見ると、生産の上昇に寄与したのは、輸送機械工業、はん用・生産用・業務用機械工業、化学工業(医薬品除く)など。品目別では、普通乗用車、半導体製造装置、駆動伝導・操縦装置部品の順に上昇に寄与した。

出荷指数は前月比5.1%増の105.0と、5カ月連続の上昇。前年同月比では9.0%増の95.5となった。出荷の上昇に寄与した業種は、はん用・生産用・業務用機械工業、輸送機械工業、情報通信機械工業などだった。

在庫指数は前月比0.9%減の104.6と、6カ月連続の低下。前年同月比でも3.7%減の109.9となった。

製品の需要状況を示す在庫率指数は前月比5.6%減の98.7と、5カ月連続の低下。前年同月比でも12.8%減の110.9となった。

併せて発表した製造工業生産予測調査によると、2月は前月比1.3%の上昇、3月は同3.2%の低下を予測。2月の上昇は、電気機械工業、情報通信機械工業、電子部品・デバイス工業等による。3月の低下は、はん用・生産用・業務用機械工業、輸送機械工業、電気機械工業等によると見込んでいる。