日本テレビ放送網は2月28日、米Huluが提供する動画配信サービス「Hulu」の国内向け事業を承継すると発表した。今春に事業を譲り受ける予定で、サービスはHuluブランドとして継続する。
動画配信サービスHuluは、The Walt Disney Company、21st Century Fox、NBCUniversalの合弁事業として、米国にて2008年よりサービスを開始した。その後、2011年9月より国内向けサービスを開始し、現在は13,000本以上の映画、ドラマ、アニメなどを月額980円の定額制で提供している。
日本テレビ放送網は、Huluが会社分割により設立した新会社を子会社にすることで動画配信事業を承継する。新会社では国内におけるHuluのサービス提供を継続しつつ、日本テレビの話題作や人気番組のHulu向け限定コンテンツを配信することで、事業拡大を目指す。
Huluでは日本テレビ以外の放送局のテレビ番組なども配信しているが、日本テレビ放送網がHulu事業を譲り受けた後も、他局のコンテンツは引き続き配信する予定だ。また、日本テレビ放送網が自局の番組を有料配信するVODサービス「日テレオンデマンド」については、「当面は2事業を並行して継続するが、将来的には一元化することも視野に入れる」としている。