ハイアス・アンド・カンパニーは27日、2015年1月に税制改正を控える相続に関する意識調査を実施し、その結果を発表した。

同調査は、2014年2月8日~16日の期間にインターネット上で行われ、20歳以上の男女2,058人(被相続人546人、相続人1,512人)から有効回答を得た。

相続人を対象に、相続で資産の受け取りを期待しているかと聞いたところ、約4人に1人の25.5%が「期待している」(「期待している」と「やや期待している」の計)と回答した。

相続で資産を受け取ることに期待していますか? (ハイアス・アンド・カンパニー調べ)

相続に際し、揉め事は起こらないと思っている相続人は82.5%(「起こらないと思う」と「おそらく怒らないと思う」の計)に上った。

一方、被相続人を対象に、相続される資産に対する考えを尋ねると、「出来る限り配偶者には残したい」が33.2%で最多。以下、「出来る限り子どもには残したい」が29.9%、「出来る限り自分で使い切りたい」が23.3%と続いた。その回答理由については、「自分の資産は自分(および、配偶者)で使いたいから」が最も多く約半数を占めた。

相続対策について「何もしていない」人は81.0%。その理由は「対策するほどの資産が無いから」が半数以上の52.3%に上った。

相続相談を誰にしているか(しようと思うか)と質問したところ、被相続人、相続人ともに「誰に相談したら良いか分からない」と答えた人が最も多く約半数(被相続人48.9%、相続人52.5%)となった。