これまで、カシオ計算機の電子辞書「EX-word」(エクスワード)シリーズ・小学生モデル「XD-N2800」について、宿題や自由研究に役立つコンテンツと使い方人気の収録コンテンツ「リトル・チャロ NY編(全50話)」と英語学習を紹介してきた。

第3回となる今回は、電子辞書の使いやすさを左右する大きな要素「ユーザーインタフェース」。カシオ計算機の電子辞書「EX-word」(エクスワード)シリーズ・小学生モデル「XD-N2800」は、ローマ字入力のキーボードのほか、ペン入力に対応したタッチスクリーンとサブパネルを搭載している。今回はこのペン入力について、使い勝手をご紹介しよう。

こんなとき、手書き文字入力が大活躍!

漢字の宿題に手こずる夕野ちゃん。読めない漢字にお悩みのようす

夕野ちゃん。今日は国語のドリル中。でも、何やらお困りのようす。

「この漢字、何て読むのか分からないの。」

そんなときのための電子辞書。これで調べればいいじゃない。

「だって、読み方が分からなかったら調べられないでしょ?」

そんなときのために、このXD-N2800はタッチペンの手書きに対応しているんだよ。試しに、読めなかった漢字を国語辞典で調べてみよう。

まず国語辞典を起動して、スクリーン上に直接、漢字を手書き入力。書き終わったら「認識」ボタンをタッチだ。

「あっ、ちゃんと調べたかった字が出てきた! 画面に書くと、ちょっとフニャフニャな字になっちゃうけど、それでもちゃんと電子辞書には分かるんだね。すごい!」

手書きで入力してみよう!

すごい! こんな字でも認識できちゃう!!

XD-N2800の手書き文字認識精度は、きわめて高い。お世辞にも字が上手とはいえない小学生が、書き慣れない画面上で書いた字でもほぼ認識する。ごくごくまれに、似通った字(「雑」と「稚」など)に誤認識するケースもあるが、ちょっと気を付けて書き直してやれば、次はしっかりと認識してくれる。

加えて、認識速度が速い。そして文字を書いている最中でも描画の追従性が高く、手書き文字入力の快適さに大きく貢献している。もし、手書き文字の認識精度が低かったり、書く→認識→表示といった一連のテンポが悪ければ、子供はその機器をあっさり見捨てるだろう。子供は大人以上に正直で、直感的だ。が、XD-N2800は小学生のための電子辞書としてしっかりと成立している。

「確かに書きやすいけど、画数が多い漢字を書くと、ちょっと枠が小さく(狭く)感じるなぁ。」

そんなときは「例解学習漢字辞典」を使ってみよう。この辞典には「単漢字を大きな手書き入力から探す」というモードがあるんだよ。

「例解学習漢字辞典」の「単漢字を大きな手書き入力から探す」モード

これは枠が大きくて書きやすい!

「あっ、本当だ! こんなに大きな枠なら書きやすいよ!!」

しかも、入力した漢字の候補として、よく似た漢字が一覧で表示される。だから、目的の漢字を忘れてしまったときも「確か、"芽"に似ている漢字だったような…」といったイメージから探せるんだよ。「芽」と手書きして、認識された候補を見ていくと、そうそう、"茅"という字を探していたんだ、と気付くわけ。もちろん、そのまま意味も調べられる。

しかも、よく似た漢字を候補として表示してくれる

「"もしかしてこの字に書き間違えたんじゃない?"って、電子辞書が考えてくれるのを利用しちゃうんだね!」

そう。たとえば「距離」の「距」。つくりが「巨」なのか「臣」なのか、迷うことがないだろうか。そんなときは「単漢字を大きな手書き入力から探す」で、当てずっぽうにどちらか書いてみればいい。もし、足偏に「臣」と書いた場合でも、候補には「距」しか出てこない。つまり、足偏に「巨」が正しいと分かるのだ。

足偏に「臣」と書いても…

候補には「距」しか出てこない。よって、これが正解!

漢字をしっかりと覚えたら、「でる順・ポケ出る4教科学習ドリル」の「国語」で腕試しだ。内容は小学生の総合なので、夕野ちゃんにはまだ難しい問題もあるが、分かる範囲だけでも十分に意味があるはず。それに、漢字編の問題は2択式なので取っつきやすく、サブパネルに表示される解答番号をペンでポンポンと選んでいけるので操作も楽ちん。クイズ感覚で気軽にトライでき、小学生の自習にぴったりのコンテンツなのだ。

また、漢字好きのお子さんには「漢検プチドリル5級」「漢検プチドリル4級」もおすすめ。タブから「テストする」を選ぶと、「書き取りテスト」「読み方テスト」「選択テスト」にチャレンジできる。中でも「書き取りテスト」は、漢字手書き入力で解答するので、きわめて実践的だ。

「でる順・ポケ出る4教科学習ドリル」の「国語」。漢字編の問題は2択式

「漢検プチドリル」は、 手書き入力で解答できる

やはり漢字は「実際に書いて覚える」のが近道。高精度な手書き入力に対応した「電子辞書ならではの使いやすさ」。そして、紙に書く感覚で「手軽に理解度を確認できる自習アイテム」というの利便性を兼ね備えたXD-N2800は、今、小学生がもっとも使いやすい電子辞書の1つといえるのではないだろうか。なお、2014年3月7日には、小学生モデルの新製品「XD-U2800」が発売される。こちらにも注目だ。

電子辞書は、手書きの性能の高さが大切だね