エプソンは27日、ビジネス向けのインクジェット複合機/プリンタとして、A4サイズに対応した「PX-M840F」「PX-S840」の2モデルを発表した。3月6日より発売する。価格はオープン。直販価格(税別)は複合機「PX-M840F」が49,980円、プリンタ「PX-S840」が29,980円。

PX-M840F

「PX-M840F」は、A4サイズ対応のインクジェット複合機。プリントヘッドに新開発の「PrecisionCore」を搭載し、ノズル密度を高めて1列あたりのノズル数を大幅に増加。印刷速度を高速化している。印刷速度はカラー/モノクロともに20ipm。耐久性は15万ページ。自動両面印刷にも対応する。

PX-M840F

インクシステムは4色独立型で、全色顔料系を採用。カラーマッチング技術を刷新したことと、普通紙への印刷解像度が600dpiに向上したことで、より細かい文字を鮮明に印刷できるようになった。ランニングコストはカラー約6.1円、モノクロ約1.8円(A4用紙1枚あたり)。

ファックスも大幅に機能アップ。ファックス/電話の自動切り替えに対応するほか、3.5型のLCDパネルを搭載。内容をプレビューしてから送信する「見てからファックス送信」、受信したファックスを画面で確認してから印刷できる「見てからファックス印刷」、あらかじめ設定した別のファックスやメールアドレスへ転送する「ファックス転送機能」などを備える。

有線/無線LANに標準で対応するほか、「Wi-Fi Direct」機能ではスマートフォンやタブレット端末を直接ワイヤレス接続して印刷可能。同社提供の無料アプリ「Epson iPrint」と連携することで、より簡単にプリントやスキャンを行える。

印刷方式はPrecisionCoreインクジェット、解像度は4,800×1,200dpi。対応用紙サイズはA4サイズまで。用紙カセットに250枚、背面MPトレイに80枚の用紙をセット可能。用紙カセットはオプションで1段増設できる。ファーストコピータイムはモノクロが8秒、カラーが16秒。スキャン機能は、解像度が600dpi、読み取りサイズが216×297mm。

インタフェースはUSB 2.0、Gigabit Ethernet対応有線LAN、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN。USBメモリ用のUSBポートを搭載。本体サイズはW461×D655×H383mm(使用時)、重量は14.7kg。対応OSは、Windows XP / Vista / 7 / 8 / 8.1、Windows Server 2003 / 2008 / 2008 R2 / 2012 / 2012 R2、Mac OS X 10.5.8。


PX-S840F

PX-S840F

「PX-S840F」は、A4サイズ対応のインクジェットプリンタ。PX-M840Fのプリンタ機能のみのモデル。印刷性能は「PX-S840F」とほぼ同等。LCDパネルは2.2型に変更されており、USBメモリ用のUSBポートは搭載されていない。本体サイズはW461×D655×H383mm(使用時)、重量は約11.7kg。