HGSTは26日、高速SASインタフェース(12Gb/s)に対応した毎分15,000回転(rpm)のエンタープライズ向け2.5インチHDD「Ultrastar C15K600」を発表した。300GB / 450GB / 600GBモデルを用意し、すでに出荷を開始している。
ディスク枚数は、300GBモデルと450GBモデルが2枚、600GBモデルが3枚。平均シーク時間はリードが2.9ms、ライトが3.1ms。平均回転待ち時間は2.0ms以下、バッファ容量は128MB。本体サイズはW70.1×D100.45×H14.8mm、重量は約219g。高密度に実装されるブレードサーバや、ネットワークストレージアレイに最適としている。
Ultrastar C15K600では、従来モデルよりも大容量のキャッシュメモリを搭載。ライト性能を改善しており、従来の15,000rpm/2.5インチHDDと比べて約2倍、15,000rpm/3.5インチHDDと比べて約2.5倍の性能向上を達成したという。3.5インチHDDからのリプレース需要も高いとして、2.5インチのUltrastar C15K600にすることで、ストレージ実装の高密度化や、冷却/電力コストの削減にも寄与する。
また、SE(Instant Secure Erase) 、TCG(Trusted Computing Group) のEnterprise SSCに準拠したSED( Self- Encrypting Drives)、FIPS(米国連邦情報処理規格)140-2 レベル2に準拠したTCG Enterprise SEDなど、幅広いセキュリティとデータ暗号化機能を提供する。