ニコンは2月25日、RAW現像ソフト「Capture NX-D」のベータ版を公開した。ベータ版のユーザーから寄せられた意見を参考に改良を進め、2014年夏に同ソフトの正式版をリリースする予定だ。ベータ版と同様に、正式版も無償となる。
現行のRAW現像ソフト「Capture NX 2」は有料(ニコンダイレクト価格:19,800円)で販売されているが、Capture NX-Dは無償でそれと同等の機能を提供すべく開発が進められている。製品名末尾の「-D」は現像を意味する「Development」に由来している。
Capture NX 2からの進化点として、新たに「フローティングパレット」機能を搭載。画像調整ツールのパレットを好きな位置に動かせるようになった。デュアルモニター利用時にパレットを片方の画面に集約するといった活用法が考えられる。また、調整情報を元画像とは別のファイルに保存する「サイドカーファイル形式」を新たに採用したことで、元画像を上書きする心配がない。
そのほか、レンズ名や撮影日時などの「タグ情報」をもとに画像を絞り込む「フィルター機能」や、作業工程を再現して一括処理する「バッチ処理機能」を用意している。現像後にTIFF/16bitを書き出して別のアプリケーションに作業を引き継ぐ機能も追加している。
対応するファイル形式は、同社製カメラで用いられる拡張子「.nef」「.nrw」のRAWデータ、JPEGおよびTIFF。対応するOSは、Windows 7 32bit/64bit、Windows 8.1 64bit、Mac OS X 10.8および10.9。Capture NX-2のサポートについては、Capture NX-D 正式版のリリース後に終了する。