三菱ふそうトラック・バスは24日、海外向け「キャンターGVW 8.55t」の中型トラックを市場投入したと発表した。オーストラリア、ニュージーランド、ヨーロッパ各国では既に発売を開始しており、今後はシンガポールなどへの展開を計画中。
同中型トラックは、小型トラック「キャンター」のプラットフォームをベースに、中型車並みの積載量を実現したモデル。車両総重量増加に対しブレーキまわりの強化等を行って安全性能を確保したほか、欧州ではGVW(車両総重量)が7.5tを境に車両セグメントが変わるため、安全法規対応のための装備を追加。これにより、初期導入と維持管理費用は小型車クラス、積載量は1クラス上の中型車並みを実現し、物流の高効率化を図れるとしている。
同社は、企業ビジョンである「FUSO 2015」において、「海外事業の収益性改善」を活動の柱として取り組んでおり、「販売台数を年間20万台まで増加」が2015年までの目標とのこと。