エプソン、オペラの字幕をシースルーで見るスマートグラスの実証実験

エプソンは2月28日から3月2日まで、新国立劇場オペラ研修所公演において、エプソンの新型スマートグラス「MOVERIO(モベリオ) BT-200」を使ったシースルー字幕表示を観客が体験する、実証実験を行う。今回の実証実験は、セイコーエプソン株式会社、公益財団法人新国立劇場運営財団、株式会社電通国際情報サービス、Zimakuプラス株式会社が共同で実施するもの。

オペラはイタリア語やドイツ語で歌われることが多いため、舞台脇などに設置する大型LED表示機で日本語字幕を表示し、それを見ながらせりふや歌詞、物語を理解し、オペラを楽しむ人が少なくないという。こうしたスタイルでは、字幕を見るたびに舞台から視線を外すことになるため、オペラへの没入感が損なわれるのが課題とされていた。

そこで、メガネのように装着する「MOVERIO BT-200」に着目。シースルーの視界で舞台の好きなところを見ながら、視界に重ね合わせるように表示される字幕を同時に見ることが可能。新しいオペラ鑑賞の実用可能性を検証するために、今回の実証実験を行うこととなった。観客の一部に「MOVERIO BT-200」を貸し出し、シースルーの字幕表示を体験してもらう(被験者は関係者の一部で、一般の観客は参加できない)。なお、実証実験を行う講演の概要は以下の通り。

■講演名 :
オペラ「ナクソス島のアリアドネ」(新国立劇場オペラ研修所公演)
(リヒャルト・シュトラウス/全2幕 【ドイツ語上演/字幕付】)

■公演日程 :
2月28日(金)18:30
3月1日(土)14:00
3月2日(日)14:00
※上演予定時間:約2時間30分(休憩1回)

■会場 :
新国立劇場・中劇場

■料金 :
4,200円(全席指定、税込) Z席:1,500円(税込)

■主催・制作 :
新国立劇場