米Mozillaは23日 (バルセロナ時間)、ZTEやAlcatel ONETOUCHの新しいFirefox OS搭載端末を紹介するとともに、25ドルの低価格スマートフォンを実現する計画、Firefox OSの次期バージョンの概要などを公開した。
新しいFirefox OS端末は、ZTEの「Open C」「Open II」、Alcatel ONETOUCHの「Fire C」「Fire E」「Fire S」「Fire 7 tablet」など。いずれもQualcomm Snapdragonのデュアルコア・プロセッサを搭載しており、Firefox OS搭載機としてはパフォーマンスが高く、解像度の高いディスプレイを備えた端末を拡充するものになる。
一方で、Mozillaは25ドル・スマートフォンを実現してエントリーレベル市場をさらに広げようとしており、同日にSpreadtrumが25ドル端末向けのチップセット「SC6821」を発表した。同社のリファレンスデザインでは、3.5インチHVGAタッチスクリーン、Wi-Fi、Bluetooth、FM、カメラ機能などを備えた低価格Firefox OS搭載端末が可能になる。Mozillaによると、すでにTelenor、Telkomsel、Indosatなどの通信キャリア、Polytron、T2Mobile、Thundersoftなどのエコシステムパートナーが、この低価格端末ソリューションに興味を示している。
Firefox OSの次期バージョンでは、着信音やホームスクリーンのユーザーインターフェイスを変更できるオプションが用意され、これまでよりも柔軟に端末メーカーや通信キャリア、ユーザーが端末をカスタマイズできるようになる。新しいユニバーサル検索機能によって端末内のコンテンツや目的のWebサイトにすばやくアクセスでき、新しいジャスチャー操作によるナビゲーションがページ、コンテンツ、アプリ間のスムースな移動を可能にする。NFCを通じたセキュアなコンテンツ共有、LTEネットワーク、デュアルSIM機能などをサポート。Firefoxアカウントを使ったサービスにも対応する。またパフォーマンスを高める数多くの改善が行われ、起動時間の短縮、よりなめらかなスクロール、キーボードの操作性の向上など、ユーザー体験も大きく向上するという。