ホテルの客室にアート作品が飾られる(前回の様子)

香港最大級のショッピングモールのハーバーシティは、アートを通してアジア各国を結ぶイベント「アジアホテルアートフェア2014」を開催する。

今回で5回目となるアートイベント

同イベントは、毎年アジアの都市で行われ、アートを通してアジア各国を結ぶ大きなイベント。2008年に第1回を開催して以来、東京・香港・ソウルのホテルで行っている。5回目を迎える今回は、会場を香港島から九龍島に移し、チムサーチョイにあるマルコポーロ香港ホテルで開催する。

今回は、香港をはじめ、中国や台湾、日本、韓国など、世界各地約70アートギャラリーから選りすぐりの5,000点を展示する。出展ギャラリーの数・作品数は、これまでで最高規模になるという。

展示する会場は、マルコポーロ香港ホテルの7・8階にある118客室。ホテルの客室でアートを展示するという画期的な試みで、客室でリラックスしながらアートを鑑賞することができる。ほかにも、専門家たちによるセミナーやガイドツアー、座談会などが開催される予定とのこと。

会場は、マルコポーロ香港ホテル。期間は2月28日~3月2日。入場料は100香港ドル。

ハーバーシティで公共アート展を開催

また、併設するショッピングモール「ハーバーシティ」では、「Beyond the Space」公共アート展も行う。同展では、韓国をはじめ、日本や台湾など、コンテンポラリーアーティストたちが手がける巨大アートオブジェや彫刻、絵画、そして貴重な写真をハーバーシティショッピングモール内のさまざまなエリアで展示する。会期は3月9日まで。入場無料。

展覧会のひとつ「ハーバーシティ・ギャラリー」では、世界的にも有名な日本人写真家、植田正治氏が独特の手法で撮影したモノクロの写真を展示する。公開される作品は、鳥取県岸本町にある「植田正治写真美術館」の所蔵作品であり、今回初めて香港で公開される。

植田正治氏のモノクロ写真も展示

オーシャンセンター露天広場には、韓国人アーティスト李恩淑氏による巨大なアートオブジェを設置する。巨大なチェアと実際に座れるチェアを置き、観覧する人が休みながらコミュニケーションできるスペースを提供。巨大チェアは高さ3.5メートル、長さ5メートル、そして幅5メートルで、何百個のプラスティックチェアで構成されている。

韓国人アーティスト李氏による巨大なアートオブジェが登場する