ボルボ・カー・ジャパンはこのほど、60シリーズに力強くなめらかな走りと高い環境性能を実現した新世代パワートレイン「Drive-E」の2.0リットル4気筒直噴ターボ「T5エンジン」を搭載し、販売開始した。
これは新世代パワートレイン「Drive-E」の第1弾として市場に導入されるもの。自社開発のガソリン2.0リットル4気筒直噴ターボエンジンは、クラストップレベルの燃費と出力性能を実現している。最高出力は245PSで従来型のT5エンジンと比べ5PS向上し、同時にJC08モート燃費は従来比23%改善となる13.6km/リットル(「XC60」)を実現した。
このエンジンは、ガソリン直噴エンジンとしてクラストップの燃圧20MPaを実現した高圧インジェクター、エンジン内部の摩擦低減、オイルメーカーとの共同開発による専用低摩擦エンジンオイル、可変制御オイルポンプ、電動ウォーターポンプ、高性能ターボチャージャーなどを採用し、ドライバビリティと燃費の改善を両立している。
さらに燃費を改善する「ECO+モード」も採用された。これにより、トランスミッションのシフト・ポイント、エンジンレスポンスなどを効率的に制御し、燃料消費を抑えるという。トランスミッションとエンジンとの接続を自動的に切り離し、慣性エネルギーを効率よく利用するエコ・コースト機能やエンジン・Start/Stop機能も、より燃費を重視した専用モードとなる。
「Drive-E」が搭載されるのは60シリーズの「S60」「V60」「XC60」の各モデル。価格は「S60 T5 SE」が434万円、「V60 T5 SE」が454万円、「XC60 T5」が499万円など。