日産自動車は23日、横浜市の日産グローバル本社にて、「2014年モータースポーツ活動計画」発表会を開催した。日産系チームの監督・ドライバーが集結したほか、新カラーリングの「MOTUL AUTECH GT-R」「B-MAX NDDP GT-R」も初披露された。
同社およびニッサン・モータースポーツ・インターナショナル(ニスモ)は、2014年のモータースポーツ活動計画として、「NISSAN ZEOD RC」でのル・マン24時間レース出場、「NISSAN GT-R NISMO GT500」でのスーパーGT・GT500クラス参戦、「NISSAN GT-R NISMO GT3」によるグローバルなレース活動のサポートなどを発表している。
GT500クラスでは今年から、ドイツツーリングカー選手権とエンジン以外の車両規則が共通化される。この新車両規則の下、「NISSAN GT-R」をベース車両として特徴的なデザインを取り入れつつ、シャシー・エンジンともニスモが新規開発した車両で臨むことに。
今年も、「NISMO」「TEAM IMPUL」「KONDO RACING」「MOLA」の4チーム体制とされ、計4台の「NISSAN GT-R NISMO GT500」で参戦。日産系チームの総監督は引き続き柿元邦彦氏が務める。
発表会で披露された「MOTUL AUTECH GT-R」(#23)は「NISMO」の車両で、同チームの監督は鈴木豊氏、ドライバーは松田次生選手とロニー・クインタレッリ選手が務める。鈴木氏は新型車両の設計にも携わったとのことで、「非常に精悍でかっこいいクルマ。空力性能も非常に良く、タイヤの開発も、タイヤメーカーと力を合わせて順調に進んでいますので、楽しみにしていてください」と紹介した。松田選手も挨拶し、「今年のテーマは速さ、そしてチーム一丸となり、チャンピオンを勝ち取ることです。必ず実現できるよう、ロニー選手と協力してがんばりたい」と述べた。
「B-MAX NDDP GT-R」(#3)は、GT300クラスにエントリーした「NDDP RACING with B-MAX」の車両。同チームは長谷見昌弘氏が監督を務め、ドライバーは星野一樹選手とルーカス・オルドネス選手がコンビを組む。なお、日産・ニスモは引き続き、「NISSAN GT-R NISMO GT3」でGT300クラスに参戦するカスタマーチームへ、車両供給や技術支援なども行うとのこと。