幼稚園や保育園に入園後は「鼻の症状」「咳」「発熱」が増加

ファイザーはこのほど、「子ども予防接種週間」(3月1日~7日)を前に、「お子さんの入園準備と健康」に関する意識調査の結果を発表した。同調査は、全国の0歳から5歳の子どもを持つ母親を対象として、1月10日~16日にインターネット上で実施。2,470人から回答を得た。

入園すると通院回数が増える

入園後、病院に行く回数は1.6倍に増加

2013年4月から12月までの間(9カ月間)に「病気治療のために通院した回数」は、入園前の子どもたちの平均通院回数が4.4回なのに対し、入園後の子どもたちは7.2回と、1.6倍になっていた。

また、入園後の子どもたちのうち、約3分の1(33%)が9カ月間に「10回以上通院」し、10%は「20回以上通院」していた。

次いで、入園してから9カ月間に「実際に増えた症状」を尋ねたところ、特に「鼻水・鼻づまり」「咳」「発熱」などの症状に関して「非常に増えた」「増えた」との回答が多く、どの症状についても入園前の子どもに比べて、2~3倍に増えている傾向が見られた。

入園前の心配ごと、幼稚園では「生活習慣」、保育園では「病気」

病気を心配する母親が多い

「入園前に心配なこと」を尋ねたところ、「病気をもらってこないか」といった心配が「自分でトイレができるか」「好き嫌いなくご飯が食べられるか」などの生活習慣と同様に高いことがわかった。

また、幼稚園に入園する子どもの母親は「自分でトイレができるか」(73.3%)といった生活面に関する心配が多かったのに対し、保育園に入園する子どもについては「病気をもらってこないか」(71.5%)が一番の心配ごととなった。

病気予防対策を行わない母親が多い

しかし、「実際に行った入園準備」を尋ねたところ、「生活面」については「トイレトレーニング」(50.8%)、「早寝早起きの習慣づけ」(38.7%)、「着替えの練習」(38.7%)、「挨拶の練習」(33.5%)など積極的に行われている一方で、「病気の予防・病気対策」を行った母親は17.5%だった。

ほとんどの母親は、入園前にワクチン履歴を自分でチェック

医師が確認するケースは少数派

入園前に、子どものワクチンの接種歴を「確認した」母親は77%だったが、うち96%が「自分で確認した」と答えており、子どものかかりつけ医で確認した人は11%に止まった。このことから、子どもの年齢に応じた予防接種の種類や必要な回数、あるいは予防接種制度自体の変更など外部環境の変化を十分把握することができないまま、予防接種を完了したと思い込んでいる母親が多いことが懸念される結果となった。

調査の詳細は「ファイザーのニュースリリース」で確認できる。