2014年4月9日、12年以上も続いたWindows XPのサポートがついに終了となる。更新プログラムが配布されなくなるため、セキュリティ面の危険が新たに発見されても対応できなくなるのが一番の問題だ。そうした中、PCメーカー各社はWindows XPを搭載した旧PCからの乗り換えサービスを展開している。
旧PCから新PCへの引越しは、めったに行わない作業なだけに、精神的にも労力的にもなかなか苦痛だ。お金の力で楽に解決することを望むユーザーは、このまとめ記事をチェックしてほしい。
今回は「その1」としてNEC、富士通、東芝、ソニー、パナソニックのサービスを紹介する。旧PCから新PCへのデータ移行を代行したり、自宅まで出張してセットアップをサポートしたり、その内容はさまざまだ。
NEC - 移行データ容量が無制限の「PC引越しサービス」
NECパーソナルコンピュータでは3種類のサポート方法を用意した「PC引越しサービス」を展開している。サービス提供期間は9月30日まで。対象となる旧PCはWindows XP以降のWindows OSを搭載したもので他社製PCも可、新PCはWindows 8.1搭載の同社製「LaVie」「VALUESTAR」。引越しデータの容量は無制限で、はがきソフトの住所録も移行できる。
3種類のサポート方法の概要と料金は次の通り。「訪問サポート」は自宅までスタッフが来てデータ移行作業を行う (18,000円)。「引取サポート」は旧PCと新PCを同社へ送る方式 (10,000円・送料別)。「電話・リモートサポート」は電話サポートとリモート操作によってデータ移行を補助する (開始月12,000円、以降500円/月)。
富士通 - 乗り換えサービスもコンテンツも充実
富士通では「XPサポート終了なんでも相談室」という専用コンテンツや無料の電話相談窓口(0120-959-222)を開設している。データ移行サービスは下記の3種類を用意している。
「パソコン乗り換えらくらくパック」はスタッフが自宅まで出張して、新PCの開封・設置・各種設定、データ移行作業(最大2GBまで)などを行う。料金は4月30日までに申し込むと19,950円 (通常27,400円)。
「パソコン乗り換えクラウドサービス」は同社のクラウドストレージ「My Cloud ライブラリー」を利用してデータ移行を行う。4月末までに申し込むと100GBまでの容量が最大2カ月間無料。
「パソコン乗り換えパック」は4月末までの期間限定で、Windows XP搭載PCからWindows 8/8.1搭載PCへの移行作業を電話とリモート操作で支援する。旧PCは他社製品でもOKだ。料金は全2回のレッスンで14,800円。My Cloud プレミアムの「あんしんプラス」(567円/月)に申し込むと12,600円になる。
東芝 - Windows 8.1搭載PC購入でデータ移行が無料に
東芝は新旧のPCを同社にあずけてデータ移行を行う「東芝PC移行作業代行サービス 引取サポート (データ引越パック)」を無料にする(通常は7,500円)。条件は、3月末までにキャンペーン対象のdynabookを購入し、「Room1048」にユーザー登録すること。旧PCは他社製PCも対象となる。ただし、新旧PC2台分の送料は自己負担。
ソニー - データ移行後に旧PCを買い取るサービス
ソニーの「パソコン引越サービス」は新規購入したVAIOの初期設定と旧PCからのデータ移行を代行する。対象となる旧PCはWindows XP以降のWindows OSを搭載したもので他社製PCも可。作業終了後の旧PCを、同社がソニーストアクーポン100円分で買い取る。料金は3月27日9時15分までに申し込むと16,425円 (通常19,425円)。
パナソニック - Let'snote購入者にデータ引越しソフトをプレゼント
パナソニックでは同社のショッピングサイト「Panasonic Store」でレッツノートを購入するユーザーに向けて、データ引越ソフト「ファイナルパソコン引越し11plus」が無償となるクーポンを配布している。クーポン番号はこちらのキャンペーンページに記載されている。クーポン提供期間は4月22日13時まで。