国民生活センターは、「スマートフォンの充電端子の焼損や本体の発熱等」に関する相談がスマートフォンの普及とともに急増しているとして、スマートフォン利用者に注意を呼びかけた。
発表によると、消費者からの相談をまとめたデータベース「PIO-NET」に寄せられたスマートフォン本体の発熱、充電端子の焼損などの相談は、2009年度は2件だったが、2012年度には523件まで増加した。これらの相談の中には、スマートフォン本体が発熱したことで、やけどを負ったケースなどもあったという。
PIO-NETには、2009年から2013年までに「充電中に充電端子が熱くなった」「使用中、本体が熱くなり、フリーズしてしまう」などの相談が合計で1032件寄せられおり、そのうち、268件が「やけどした」「やけどしそうになった」などやけどに関わる相談だった。
具体的な事例としては「スマートフォンを付属ケーブルで充電していたら、USBケーブルとスマートフォン、さらには布団も焦げてしまった」「スマートフォンを1時間ほど充電したあと、充電端子からケーブルを抜いた際、人差し指の第2関節にやけどを負った」などが報告されている。
こうした相談を受け、国民生活センターが商品テストを行った結果、「充電端子の破損や異物の混入」「ゲームアプリやテレビ電話の使用によるCPUへの負担増大」などがトラブルの要因となる可能性があることが分かった。
国民生活センターでは、こうした調査を踏まえ、ユーザーに対して「スマートフォンを充電する際は、毎回充電端子の取り扱いに注意すること」「やけど防止のため、スマートフォンを長時間肌に密着させないようにすること」などを呼びかけている。
(記事提供: AndroWire編集部)