イードは2月20日、携帯電話主要3キャリアのiPhone/Androidスマートフォンで行った通信速度の実測調査を公開した。同調査は、北海道県内の施設69カ所で実施したもので、ダウンロード速度の最速はiPhone/AndroidともにNTTドコモだった。
同調査は、北海道の主要な大学・高校、駅・空港、観光・レジャー・ショッピング施設など69カ所で実施したもの。ドコモ、au、ソフトバンクモバイルが提供するLTE/3G通信に対応したiPhoneおよびAndroidスマートフォン計6機種で調査した。
具体的な使用端末は次のとおり。iPhoneは3社それぞれのiPhone 5cで、Androidはドコモが「Xperia Z1f」、auが「Xperia Z1」、ソフトバンクが「AQUOS PHONE Xx」。調査期間は2月3日から13日まで。スピード測定アプリ「RBB TODAY SPEED TEST」を使用し、各地点で全端末同時に3回速度を測定し、その平均値を算出した(測定カ所は施設入り口付近)。
ドコモのiPhoneは38カ所でダウンロード最速
今回の調査において、iPhoneのダウンロード速度が最も速かったのはドコモで平均26.3Mbps。全69カ所中38カ所でau、ソフトバンクを凌ぐダウンロード速度を記録。69カ所中29カ所で30Mbps以上の速度を実現し、「札幌エスタ11Fレストラン街」では最速となる61.8Mbpsを記録した。アップロード速度ではソフトバンクが平均10.1Mbpsで首位だった。
Androidのダウンロード速度においてもドコモのXperiaZ1fが平均30.5Mbpsで首位。69カ所中36カ所で首位を獲得し、31カ所で30Mbps以上のダウンロード速度を記録した。なお、ダウンロードの最速値はauが「函館空港」で記録した80.1Mbpsだった。アップロード速度については、こちらもソフトバンクが首位で平均10.8Mbpsを記録した。
施設別でもドコモが優位
北海道内33カ所の大学・高校での測定結果は次の通りとなる。iPhoneのダウンロード速度ではドコモが平均23.2Mbpsで最も速かった。各地点においても33カ所中19カ所で首位、9カ所で30Mbpsを超える速度を記録した。Androidのダウンロードについても平均27.8bpsでドコモが首位。15カ所で首位を獲得し、8カ所で30Mbpsを超える速度を記録した。一方、アップロード速度においてはソフトバンクが最も速く、iPhoneが平均9.6Mbps、Androidが平均10.8Mbpsを記録した。
駅・空港(計16カ所)での測定結果は次の通り。iPhoneのダウンロー速度ではドコモが平均31.7Mbpsを獲得し、首位。16カ所中9カ所でau、ソフトバンクをしのぎ、10カ所で30Mbpsを超える速度を記録した。アップロード速度においても平均9.8Mbpsを記録し首位となった。Androidのダウンロー速度においてもドコモが平均35.1Mbpsで最も速く、16カ所10カ所で他2社をしのぎ、10カ所で30Mbpsを超える速度を記録した。アップロード速度では、iPhoneにおいてはドコモが9.8Mbpsで首位。Androidはドコモとソフトバンクが10.9 Mbpsで同値の首位となった。
観光・レジャー・ショッピング施設(計20カ所)での測定結果は次の通り。iPhoneのダウンロード速度ではドコモが平均26.9Mbpsで最も速く、20カ所中10カ所で首位、9カ所で30Mbpsを超える速度を記録した。Androidのダウンロード速度においても平均31.1Mbpsでドコモが最速。11カ所で首位を獲得し、12カ所で30Mbpsを超える速度を記録した。iPhoneのアップロード速度はソフトバンクが平均11.6Mbpsで最も速く、Androidのアップロードは11.1Mbpsでドコモが首位となっている。
(執筆:大石はるか)